平成16年4月からまたまた自動車グリーン税制が変わります。
数年に渡って実施されてきた「自動車のグリーン税制」。平成16年4月以降、さらに軽減の対象や適用期間が変更となります。
この自動車グリーン税制、排出ガス性能・燃費性能に優れたいわゆる環境負荷の小さいクルマに対して自動車税を軽減するものです。反面、新車新規登録から一定年数を経過した環境に対する負荷が大きいクルマにはその税率を重くすることとなっています。
環境負荷の軽い車に税率低減をすることは一向に構いませんが、古い車に対して重課税をするというのはどんなものでしょうか。私のように古い車を大事に乗っている人にとっては買い替え奨励の税制であり、あまりうれしくないのが実情です。
◆軽くなる税金
内容的にはまず「低燃費車に係る特例措置が延長された」ことがあげられます。
たとえば燃費基準達成車(☆☆☆☆星4つステッカー車)では自動車税概ね25%低減。自動車取得税にあっては20万円の控除(取得価額から20万円引いた金額に課税)があります。
さらに燃費基準+5%達成車(☆☆☆☆星4つステッカー車)については自動車税概ね50%低減。自動車取得税にあっては30万円の控除(取得価額から30万円引いた金額に課税)となっています。
ちなみに(☆☆☆☆星4つステッカー車)は低排出認定制度に基づくもので、、平成12年4月に創設された低排出ガス車の認定制度です。最新規制値(平成17年基準)からみた有害物質の低減レベルに応じて☆星の数で分類されています。
また燃費基準とは2010年燃費基準をいい、エネルギー使用の合理化に関わる法律に基づいて今後達成すべき基準として平成11年に定められたものです。車両重量別に目標基準値が決められています。
2番目として、最新排出ガス規制適合車を購入する場合の特例対象に平成17年自動車排出ガス規制適合車(ディーゼル車)が追加されました。自動車取得税(平成16年4月1日?平成17年9月30日)がトラック・バス等で2.0%軽減、乗用車で1.0%軽減されます。
3番目として自動車NOx・PM法の地域内で基準不適合のバスやトラックを廃車して新た排出基準に適合した最新の自動車排出ガス規制適合のバスやトラックなどに買い換えた場合にその特例措置が拡充されました。
◆重くなる税金
新車登録から13年経過の自動車に重課されます。今年度以降対象となる自動車は、具体的には平成4年3月31日までに新車に新規登録された自動車です。税率は10%増です。
いずれにしても、古い車に乗り続けるのは相当の覚悟が必要だということになりそうです。
2004/03/31(原文)
2006/07/16(加筆修正)
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