オーネットで結婚相手を探していることを、人は周囲の人に公言しているのだろうか。ある婚歴なし40歳代の男性は従兄弟か姉妹だか親戚複数名に勧められて加入したと言っていた。家族、地域ぐるみ?で結婚を応援するくらいなら、誰か紹介してやれよ、とも思うが、人間関係が希薄になり、仲人おばさんみたいな人も減ったのか。ある30歳代婚歴あり子なしの男性は、家族にも内緒にしているらしく、紹介状などのやりとりは支社止めにしていると言っていた。
まあ、その人の人間関係や考え方によるのだから、公言して活動しようが内密にしようが自由なのだが、公言したらしたで、恥を承知で告白する、みたいなわけで、公言しなかったらしなかったで、後ろめたい気持ちになるのではないか、と思う。
私の場合は一部の家族・親戚・友人たちにオーネットに加入していることを告白している。で、相手の反応はどうかというと・・・。
●「変な出逢い系で変な男に出逢うより、それがいいわよ」(友達感覚の親戚・30歳台子あり専業主婦)。エキサイトで出逢った男とのストーカー騒ぎを指しており、積極的ではないものの、賛成派と言える。
●「バカじゃない?なぜそんなに結婚したいわけ?30万円も払ってもったいない!」(離婚歴あり子なしの女友達・同い年で彼氏なし)。結婚に懲りている彼女に再婚願望がまるでないらしく、生活のため仕事に追われ、暮らしぶりはジリ貧。それはパチンコ通いのせいだと思うのだが、それはまあいい。私の浪費だと捉えているようで、怒りを含む完全否定派。
●「マジ?ふうん?。きゃはは(笑)」(女友達・同い年・子あり専業主婦)感嘆から笑いへ。結婚して20年近く経つ彼女にはピンと来ないらしい。呆れているのかも。学生時代は恋愛話で盛り上がった親友だが、全く別の人生を歩んで来たのだと再認識。否定も肯定もしない中立派ということで。
●「・・・。まあ、いいんじゃないか。」(親戚・30歳代・独身男性)結婚に対する切実な願いに同情したのか、こちらも唖然呆然系。
●「やっぱ、それで結婚相手を探すのは無理よ。やめなよ」(離婚歴あり子なしの女友達・同い年で彼氏あり)。彼女には、つい最近になって告白。最初は驚きを隠して平然とした様子を装っていた中立派だったが、経緯=再婚の目処が立っていない現状を説明するごとに否定派へ。
というわけで、賛否両論というよりも、同情と驚きが入り交じった絶句系が大半と言える。で、内緒にしている相手は仕事関係の人だ。私生活で付き合いのある友人も含まれるのだが、仕事絡みの人にはひた隠しにしている。
本城愛子
カテゴリー: オーネットの真実-結婚情報サービス体験記- -本城愛子-
シングルマザーが再婚を目指し結婚情報サービスに入会。一体どんな出逢いが待ち受けているのか?果たして再婚にこぎつくことができるのか?
恋愛・結婚市場の動向を検証しつつ、独身女性の本音と生態を描くエッセイ。
[22]結婚難民の循環構図とは?
支社へ出向いて写真付きプロフィールで相手を検索する『オーパス』で、5名に申し込むも、ほぼ全滅(お断り)の結果に。子持ちの高齢でありながら、高収入の若い婚歴なし男性に絞って申し込むという身の程知らぬ暴挙が敗因か・・・。
かといって、思春期の子どもがいる人や高齢の両親を抱えた人、辺鄙な田舎で暮らしている人、しかも収入の低いとの出逢いにはためらいがある。データで一致した人や全国版の雑誌、オーパスを通じて私に申込をしてくる人は、そうした何らかの不利な条件を抱えている場合が多い。しかも県外だったりする。
分相応という意味で言えば、子持ちで三十路さえも終わろうとしているのだから、年かさだったり、子持ちだったり、高齢の両親がいたり、田舎だったりという条件もやむを得ないのだろうが、当事者(私)にしてみれば、それらを知りつつ、恋愛モードのスイッチを入れるのは難しい。
但し、好きになった人との結婚を考えるのなら、相手に子どもがいようが、介護が必要な両親がおろうが、僻地だろうがきっと受け入れるはずだ。抜き差しならない愛情があれば、条件などいとわないものだ。しかし、オーネットの場合はまず条件を見てしまわざるを得ない。人間性や相性以前の問題だ。やはり私の場合、このシステムで結婚相手を探すのは無理なのではないか、と思ったりもする。
そう考えていると結婚難民の構図が見えてくる。結婚難民な男女はやはり何らかの不利な点を抱えているということだろう。オーネットのように条件ありきの出逢いの場合、それが如実に現れる。不利な条件を持つ相手を避けようとするのは私だけではないだろう。私も誰かに避けられている。お互いに不利な条件の相手を選ばないので、不利な条件を抱えている人が残ってしまう。自分も不利な条件があるのだから、相手に不利な条件があるのを良しとして受け入れるという考えもあるだろうが、そうすると不利の倍増だ。
夫婦や家族になったときの課題も多いということだろう。まるで、賞味期限の古い牛乳パックが敬遠されて奥へ追いやられていくようだ。牛乳の場合、古いモノが残ると最後には破棄されるためコスト増となり、やがて売価に跳ね返ってくるから、古いモノから選ぶのが賢い消費者なのだが、結婚は・・・どうなのだろうね
本城愛子