観光客のお世話をするのはガイドですが、仕事でやって来た外国人に付き添ってお世話をすることを通常アテンドをすると呼んでおります。総合商社に勤務していた24年間もそして独立してからの丸 3年間もアテンドは仕事の一部です。海外の取引先の方から挨拶状などで「一番記憶に残るのは日本滞在中にいろいろ親切にしていただいた事です」などと書いてもらうと本命の仕事ぶりをほめられたより何となくうれしくなってしまいます。アテンドの達人になろうと日々努力していることを 2回に分けて経験談をまじえながら書いてみようと思います。
まず、来日前です。実際に直接外国人のお世話をしない人であっても頼まれるのがホテルの予約だと思います。実は私にとって一番の悩みの種です。先方からホテル名の指定、あるいは予算の指定があれば問題ありません。ところが任せるといわれると困ります。高すぎるホテルを予約して内心困ったと思う人もいれば、親切心で安いホテルを取れば馬鹿にされたと怒る人もいるからです。また、宿泊費はできるだけ抑えて食事や買物にお金をかけたいという人もいれば、その逆の人もいます。私はいくつかの選択肢を用意してその理由をつけることにしています。「ここは普通のビジネスホテルですがオフィスとの往復は徒歩 5分ですので便利です。」「ご家族がご一緒なのでデパートやレストランが周辺にたくさんあります。地下鉄を使って外出されるにも便利です。」などとコメントをつけ最近はホームページも多々あるので URLを書いておいて参考に見て選んでもらうこともしています。空港まで出迎えをしない場合はリムジンバスが着くホテルをお薦めしたりもします。