[005]ディジョンで朝食を

フランスの朝ゴハンはイメージからするとクロワッサンやパン・オウ・ショコラにカフェオーレ。しかしパン屋さんで美味しいクロワッサンなどの菓子パン1、2個買うのとスーパーで10枚きり食パンを買うのとほぼ同じ値段です。一般のフランス人でこんな贅沢な朝食を毎日取る人は私の周囲にもいません。昨日の夕飯の残りのバゲットやスーパーの食パンなんてのがもっともらしい。
3つ星以上のホテルならこれに卵料理やソーセージ、ベーコン、それからコーンフレークも数種類などの米国式朝食ブッフェが多いようです。バゲットを縦半割にして表面にバターその上にジャムを塗る、tartineという食べ方はこちらに来て知りました。これに慣れるまで固いバゲットをかじりすぎていつもアゴが痛かった。フランス人のアゴは肉食とこの朝食で鍛えられているのかと納得。


ホテルの施設にレストランがない所でも朝食だけは出していのが一般的のようです。宿泊料金とは別に朝食料金というのも料金表には設定されています。しかし設定されているというのみで必ずしもそこで取らなければならないという事はありません。連泊するのなら、または寝起きから元気のある人、バジェット旅行の人にはRue Liberte,ギャルリーラファエット前にあるBrioche d’Oreeの朝食がお勧めです。パリを始め海外の大都市(日本は大阪)もチェーン店があるここはブリオッシュが有名ですが2つの朝食セットが安くて美味しいです。
この店の朝食で私も好きなMenu Matin Tonique、お値段3.35Eは菓子パン小2個か大1個、コーヒー、紅茶かハーブ茶のいずれか1品にオレンジジュース、ジャムかヨーグルトのどちらか一つ。ディーバッグだけどハーブ茶の種類には感動もしました。フルーツ味ありの薬草ありの。このカフェの前はブルゴーニュ大学行きのバス停があるからここで朝ゴハンを食べながら宿題する学生やOLなんかも良く寄っています。なんだかローカルになった気分ですよ。ちなみにこの店のランチDejeunerの安さと美味しさも見逃せません。
この店以外にもカフェの殆どが朝食Petit Dejeunerを出しています。フランス人は昼食や夕食をしっかり食べるようで、朝はとても簡素なものです。カフェオーレを注文する時は、Grand Cafe Cremeと言います。一般家庭で飲むときに使うようなお椀は出ませんが、大振りのコーヒーカップでミルクを添えて出てきます。ココアならばChocolat Chaudで大丈夫。しかしカフェと言ってしまうと小さなカップでエスプレッソのみしか出ないのでたっぷり飲みたい方はご注意を。 
夢路とみこ