荷物も多かったし時間もなかったので、市内循環バスで行けると観光局で聞いたけど「国立自動車博物館」へはタクシー利用、15分位で行きました。館内には 400台以上の車、クルマ、くるま、『ブーブー』。見学するために電気自動車までが走っていました。ここまで来るとすごい?
クラシックカーあり、スポーツカーあり、スーパーカーもありました。レーシングカーコレクションの中にはホンダの『ムゲン』という車もあったぞ。染色博物館同様にオーディオガイドを片手に見学するのですが、言葉が分らなくてもへっちゃら、へっちゃら、視覚に訴える博物館ですから。
私は免許証どころかハンドルだって一度しか握った事のないくらい車には全く興味がありません。かつて住んでいたテキサスだって10段変速のサイクリング車で4年を過ごし、今住むディジョンだってプジョー製中古ママチャリで爆走する毎日です。仕事でこの博物館を半ば「イヤイヤ」で訪れたのですが、館内一周を終える頃には「すごい、すごい」の言葉が止まりませんでした。
この博物館は先の染色博物館同様にこのミュルーズで成功した実業家のプライベートコレクションを一同に列挙したものです。規模は世界一らしく晴海やジュネーブで開催されるモーターショーを見に行くより安いかも。フランスには古城の一部が博物館になり家具や馬車などの展示があり、もちろんクラシックカーなどのコレクションもありますが、ミュルーズのこれは別格らしい。車に興味のない私だって見応えあると言うのだから。
この博物館の目玉といわれているのが「ブガッティコレクション」らしい。それは最初のスポーツカーと呼ばれるイタリアの車らしい。前述にもあるように車に全く興味のない私だからどうすごいのか良く判りませんでした。だって館内にある車はどれも甲乙が漬け難いくらいに素晴らしいものばかり。車のスタイルが世界の経済状態、生産した国の権力の程などと比例しているようでそれもまた興味深かったのですが。近年こちらで爆発的な人気の「スマート」車の原形らしきものもあり。
初めて一人で映画館で映画を見たのは15歳の頃。「アメリカングラフィテイー」でした。映画の中でハリソン・フォードやロン・ハワードが乗る大きなアメ車を見て圧倒されました。あれから20数年たち、同様の車をこの博物館で見た時に「ああ、私はあの映画でアメリカの虜になったんだ」なんてセンチメンタルにも。
国立自動車博物館:
http://www.culture-espaces.com/schlumpf/index.html
夢路とみこ