[167]観光ワイナリーの魅力

ブルゴーニュはワイン産地として知られているからカーブ巡りを旅行のテーマにする方も多いかと思います。ここはディジョン、ニュイ、ボーヌ間をバスでも電車でも行ける。これらの町を起点にすれば幾つもカーブ巡りが楽しめる。ワイン雑誌や本で見るようなカーブが多いからワイン好きにはたまらないのも分かる。しかし、ワイナリーが全て観光客歓迎とは言い難し。
同じ観光客でも隣国のスイスやドイツから来る人たちは車で来て何ケースも買ってくれるから歓迎。カーブで樽からスポイトで特級クラスのワインをちょっと試飲させても元が取れるから全然平気。撮りたいだけカーブの写真を撮り、飲みたいだけ試飲して「荷物になるから。。。。」と1本も買わずに去って行く観光客がいるから「一般はお断り」とするカーブがあり、5,6名の団体でカーブ見学を申し込むと電話口で「買ってくれそうな人いるの?」と大胆に本音を言うカーブもあったりします。


有名どころはもちろんのこと小さなカーブだって1本も買ってくれないお客のためにわざわざ時間を割いて何時間も説明をしたり、高級ワインの試飲をさせたり、それも無料で、するのは割に合わないと思っています。でも、ワインファンでわざわざ12時間以上の長旅を経て来たからには是非一滴でも「黄金の雫」で喉を潤したい、のも本音。
じゃあどうすれば良い?「観光カーブ」での見学試飲をお勧めします。専門家がいてワインを紹介しながら飲ませてくれるところもあるし、「見せるカーブ」として樽詰が瓶詰めがアート(芸術)しているカーブもある。語学が不安なら現地日本人案内人を雇って一緒に周れば「観光カーブ」の魅力が更に増す。だって通訳と現地情報を一緒に教えてもらえるから。これらのカーブは入場料という形で料金を取っているからワインを買う必要がないし、写真撮影にはばっちり。またこれらの利点はいろいろな村のワインを揃えているから銘醸街道のみ歩きが出来るようなもん。ワイン首都ボーヌにはそんな観光カーブがいくつかあり、私も気に入っているのはこの2件。
パトリアッシュ:
Patriache Pere et Fils
7 rue College 03.80.24.53.01
レーヌ・ペダーク:
Caves Exposition Reine Pedauque
2 rue Faubourg St. Nicolas 03.80.22.23.11
夢路とみこ