[250]オルセーを走る

ここは美術館ですからね、実際には走るのは厳禁ですが、気持ち的には疾走しないと見切れないところです。世界的に人気のある美術館ですから観光客は曜日や時間に関係なく押し寄せる。前売り券のミュゼパスを持っていても待たされる、当日券狙いだと入館するまえにもう疲れきってしまいます。
私が提案するこの美術館疾走見学コースは、まず入館したら日本語マップを貰い、見たい展示物のあるところに印をつけてそれを探すように見学すること。そして一気に5階に上がりここからスタート。5階行きの一気エスカレーターは真正面奥にあります。でもその前に右側にあるオペラ座の模型を見るのをお忘れなく、素晴らしい模型ですから。
5階のここには日本人が大好きな印象派、後期印象派の作品が並ぶ。昇りエスカレーターはルノワールのある39番の付近に出るので、39から31まで見て、屋外テラスからパリの概観を一望しながら39まで戻る。これでルノワール、ドガ、ロートレック、ゴッホ、モネ、セザンヌ、シスレーとお馴染みの面々の作品は制覇出来ます。
昇ってきたエレベーターの地点に戻るので、今度は42から49まで行きましょう。ここにはルソー、ゴーギャン、追加のロートレックとドガがあります。下りエレベーターは46の部屋の近くなのでそこから2階へ降りましょう。
2階は3つの回廊になっていて、リール・テラスとセーヌ・テラスとロダンテラス。これらのテラスには彫刻がたくさん。エレベーターはリールテラス側に付くので、まずはここでマイヨールと動物の模写が有名なポンポンの作品を、そしてロダンテラスでロダンを見て、セーヌテラスへ行くこのぐるり一週コースから始めてみては。
セーヌテラスはロダンとその愛人で知られるカミ-ユ・クローデルの作品が並びます。私達日本人の好むアール・ヌーボーはセーヌテラス側の61から66までです。ギマールやガレ、ガウディの作品が見れます。日本でこれはガラス工芸品が有名ですが、ここでは主に家具や調度品でのそれが見れます。巨大なものですから中々日本での公開はないのでここぞとばかしこの芸術ファンは楽しめるはず。
1階は正面右がリール、左がセーヌと2つのギャラリー。リールの1,2,13でアングル、ドラクロワ、ドガ、セーヌの4~7、ドーミエ、コロ、マネ、ミレーを見ればばっちり。建築に興味のあるひとは25と27でヴイオレとライトの2大建築家は外せないはず。
夢路とみこ
[関連記事]
[14]パリ4区・その1

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です