Pique-Assiette ピックアシエットともピカシェットとも言うこれは、食事の時間になると現れてご馳走になろうと する人を皮肉った言葉。日本にもこういう人いるけれど、でもそれはやはり恥ずかしい行為として見なされているから、そんなに日常茶飯事では見かけませんが、このフランスでは、パリでは何度こんな人に出くわしたことか。
特に最近はエクスパット・パリ、という異業種交流会の副幹事の一人としてイベントを企画しているから、図々しい人にものすごく多く出くわす。
イベント企画して会のサイトに連絡先をいれて案内すると、必ず一人か二人は「Hコール」じゃないけれど、「出会い系」告知と勘違いしているような連絡をする人がいる。待ち合わせ場所や会の主旨を書いているのにも関わらず「なんで集まるの」「どこに集まるの」と読めば分ることを聞く人も多い。
参加意思表示をしておきながら当日無断キャンセルして、他の皆が待ちぼうけ食わされているのを無視する人も結構な数でいます。他のグループの幹事のエデュワールはイベント代を立て替えしていたから大損こいて、しばらく怒って会を中断したことも。
私のところで最近良く続いているのは「ピクニック」なのに「ピカシェット」つまり手ぶらで来て人の皿のものをつまみ食いする事を狙って参加する人が必ずいること。
案内には「ピクニック、お弁当持参で参加」と書いてあるのに全くの手ぶら。呆れる。ここでフランス人に限定して非難するつもりはないですが、これ、多いのフランス人!女性でこれする人の言い分は「ダイエットだから、ちょっとみんなの顔見ておしゃべりだけしようと思って」でも、しっかりお皿には他の人が持ってきた生ハムやサラダが乗ってる。
男性の言い分は「来れるかどうか分らなかったから、でも、時間が出来から寄って見た」でも、その手にはしっかりとワインが注がれたグラスがある。要するにどちらにしても参加している人が自分の好みなら居座る、好みじゃなかったら立ち去る、そうだから端から何も用意せずフラリと来た、という様です。この手の人に限って参加申し込みしてないくせにフラリと来る。
参加申し込みして何も持ってこない人、そのくらい図々しい人もいる。ここまで来ると確信犯。ピクニックでピカシェットすることと、道端で物乞いする事は別にここでは当たり前、持っている人が分け与えれば良い、その程度の事らしい。
夢路とみこ
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