最近、オランダの運河、河川、湖を1週間かけてクルーズする旅行をしました。この国は欧州でも際立って前衛的な、改革の進んだ国だと思いました。それはまるで米国におけるカリフォルニアのようにいつも前進し、チャレンジ精神が旺盛だからでしょう。かつてはオランダもブルゴーニュ大公領の一部、考えれば従姉妹のような関係です。本編から3回にて少しオランダをご紹介。
オランダが前衛的な例としてまず、マリファナ、マジック・マッシュルームなどのハーブ系ドラッグと呼ばれるものの使用は合法。アムスを始めとして立ち寄った町はどこでもcoffee shopの看板を掲げた合法ドラッグの店がありました。覗いてみたら皆さん揃ってトリップ中でした。お茶をする店の看板はCafeです。お間違いの無いように。
欧州のどの国よりも先駆けて同性の婚姻が法的に認められているところなんてまるでカリフォルニアのよう。カトリック教徒の多いフランスではまだまだそこまでたどり着くには精神的改革の時間が必要となるでしょう。今は合法になっている中絶手術でも大半の医者が拒むため、国境を超えてスペインで行う事が常だからです。
オランダでは2000年10月より赤線地帯は合法化され現在は観光スポットにもなっていました。私達も、背丈が2メートル近くもありニックネームが「ちび助」という現地ガイドの案内で見学。「飾り窓」の女性側も客となる男性も大半が既婚者との事。カード地獄というのがその窓に立つ最大の理由というのがどの国も似たり寄ったりかしら。
「飾り窓」は年中無休の24時間営業、場所はレンタル。法律で営業時間はひとり8時間、納税や週一の健康診断は義務付けられ日中の女性はだいたい子持ち、夕方からは若い娘。価格範囲は人の往来が激しい中央駅周辺から静かな界隈に流れるにつれて安価になるが、平均35分で35ユーロとか。赤線地帯の写真撮影は可能だが、間違っても「深窓の令嬢達」に向けてはいいけません。コワーイお兄さん達がスゴーイ押し置きをするとの事。
雰囲気は新宿歌舞伎町のような「コミカルなエロチシズム」があり、観光客も団体で見学するような場所ですが、ここに来る最大の目的は「買春」なのでやはり女性のみで見学するのは避けたい。往来を歩いているだけでも平気で「君はいくら?」と聞いてきます。同伴してくれる男性がいないのなら、観光局で現地ガイドを手配して案内してもらう方が万全です。
オランダ政府観光局サイト
http://www.holland.or.jp
夢路とみこ