ニームには高級ホテルよりも安価ホテルの方が多いのか後者を良く見かけました。南仏はディジョンに比べ物価が安いけど私が宿泊した2つ星は立地条件も施設もほぼ満足なのに料金はディジョンのそれより半額ぐらい。古代競技場の前にあり徒歩の散策にも食事するにも便利なオテル・リステリア。唯一の不満はお風呂が小さい事。私のアパルトマンにはシャワーしかないのでホテルでお風呂に入ることをとても楽しみにしているのに。
ホテルの裏にあるマルシェ広場には女の一人旅でも気軽に入れるブラッスリーが数軒あり。大人社会が確立されているこのフランスで女ひとりレストランで食事するのは至難の業。こちらも躊躇いますが、レストラン側も躊躇ってる。でもブラッスリーならレストランと違い2人席も多いし、ノン・ストップで定食があるから助かる。この広場にあるLe Petit Nimois ル・プチ・ニモワで食べたカスレ・ド・ラ・メールは単純で自分でも作れそうだったけれどそのアイディアと味に感心しました。
ニームから南下すると港町、エイグ・モルトのあるランドック地方です。カスレはそのランドック地方の郷土料理で白インゲン豆を鴨のコンフィを煮こんだヘビーな一品。でもこの店はタラやムール貝、ラングスティーヌを鴨の代用にして魚のスープの仕立てがブイヤベースを感じさせる味の仕上りで軽く魚好きの私にはたまらない一皿でした。
同じ広場にサロン・ド・テ(喫茶店)という名前の喫茶店があり内装のお洒落さには参った。外観のテラスだけ見ると大した事ないけれど室内に入ると闘牛の町、ニームらしくそれをモチーフにした情熱的な装飾が素晴らしく、トイレには手拭用のタオルにハンドクリームまでありました。デザートのフロマージェ・オウ・フランボワーズはとても軽く美味しかった。辛党でデザートを殆ど食べない私が美味しいというのだから信憑性高いはず。
ニーム産のワインを探すならこの広場付近にあるオリヴィエさんの店で。看板らしきものは上にある位で普通に歩いていると見過ごす位に何の特徴もないシンプルな店です。ニーム産のワインはロゼしか知らなかったのですが、ここでは赤も白もあるだけじゃなくフルボディのニーム産ワインも見つけ早速購入。もちろんニーム名物、タラのペースト、ブランダードもあり入れ物もお洒落だしお土産用に購入。ワインと合わせて皆で楽しもうっと。
サロン・ド・テ:2 rue St. Antoine
ル・プティ・ニモア:Place du Marche
シェ・オリヴィエ:3, rue des Arenes
夢路とみこ