[233]栄光の3日間2006

先日、日本出張と本年最後のクルーズ添乗に合間を置かずに行ったせいで疲れが爆発。医者を呼んでも熱は下がらず、救急病院へ行けば何と熱が42度もあって半分あっちの方へ向かっていた。1週間ほどの抗生物質の投与で何とか回復。このせいか、体力は戻ったけど暫く日付に疎くなって、何度もアポを間違えたりした。
最大に悔しかったのは、ボージョレヌーボーの日付を間違えたこと。パリはディジョンよりもヌーボーの祝い方が盛大と聞いていたし、去年は仕事でパリにはいなかったので、今年こそ。と張り切っていた。でも日付を勘違いしている私はヌーボー解禁の瞬間、羊を数えていた。翌朝になり、家の前のカフェに掲げてある垂れ幕に「ヌーボー解禁」の言葉を見つけた。ヌーボーで失敗したことを教訓にボーヌの「栄光の3日間」こそ、張り切って飲みまくることを頑なに自分の中で決めた。
パリからディジョンまでTGVで80分、ディジョンは盆地のせいか、駅に着いた瞬間「どっしり、ずっしり」感が襲う。栄光の3日間のある週末だから駅はいつもの倍以上の利用客、目抜き通りのリベルテ通りを歩くと日本語が聞こえるし、マイユの狭い本店は人が外に溢れ出ていた。活気がある、お祭りらしくって良い。バスで国道74号線を銘醸街道沿いにボーヌまで1時間近く掛けてゆく。電車なら30分だけど、これが良い。畑はすでに収穫も終わり紅葉した葉すらもう一枚もなかったけど、でも葡萄畑は絵になる。
この日のボーヌでは町が巨大な試飲会場。試飲の値段も普段の3倍くらいはするけれど、普段では飲めないようなヴィンテージものがごろごろ。1939年のボーヌにはちょっと私も「あれぇ」と思ったが、62年のポマールには「寒いところ来て良かった」と思った位。試飲は30から60ユーロと結構なお値段。でも、上記にもあるようにものすごい年代のものが飲めたりするからやっぱりファンにとってはたまらない。特別な日に試飲するのだからわざわざ足を運ぶだけのものを飲みたい。
最大の目的であるワインの競売会は一部だけ一般人も入場できるようですが、かなりの行列。会場はガラス張りだから外から眺めることも可能。行列を覚悟すれば競売に出品しているワインも有料で試飲出来るようです。
栄光の3日間についてもっと知りたい方は、このサイトが詳しいですよ。
http://www2.odn.ne.jp/~cdj80950/index.html
夢路とみこ

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