ボルドーと比べてブルゴーニュの畑はねこの額のように狭いのが多い。その狭さたるもの私の個人事務所に匹敵する。違うのはその狭さでもあちらは世界中の注目を浴びて利益を生んでいるということ。ボルドーの畑はまるでアメリカ北部に見かけるジャガイモ畑のように広大でトラクターがガンガン走るイメージ、でもこちらは赤鼻のトナカイならず農家のおやじさんが狭い猫の額の中ををあくせく走る。その狭い額サイズの畑の中で更に何本目の木までうちの葡萄で、何本目からはお隣さんと分かれるというのは驚き以外にも何でもない。
[145]サンタも走る師走
12月になり今年もディジョンにクリスマスマーケットが建ち並びました。場所はダルシー広場、リベラシオン広場、レピュブリック広場とこの町の人気広場3 箇所です。毎年招待国の参加もあり今年はイタリア。フランスラテンとイタリアラテンが一緒に露店を出す、想像つきますかこの賑やかさが!
そもそもサンタクロースというのは聖人ニコラを称するもので、このニコラさんこの時期になると結構忙しいらしい。まず12月24日から25日にかけてフィンランドのご実家から良い子のために世界中を疾走しなければならない。しかし、クリスマスを24日に設定したのはカトリックであって全てのクリスチャンがそれに従っているわけではありません。プロテスタントのドイツでは12月6日を「聖人ニコラの日」としこの日の夜中にサンタさんは靴下にプレゼントを入れるようです。そしてこのフランスでそのドイツの影響を最も受けているアルザス地方もそう。サンタさんは12月6日に到着。