最近ディジョンに面白いものが出来た。それはCafe Polyglotteカフェ・ポリグロット(マルチリンガルカフェ)。世界各国から留学生が集まる学園都市のディジョンに相応しく「外国語を話しながらお友達になりましょう」というもの。これはパリなどの大都市は既に盛んでそれが流れてきたというもの。私はこれを密かにバベルカフェと名付けています。
ここ、ディジョンにキャンパスを置くブルゴーニュ大学は昔から本科への留学生が多く、また大学の付属語学学校は各国の大学とも提携しているので様々な現役大学生がいます。キャンパスのはずれにある国際学生寮は外国人で溢れているけれどなかなかこれが語学学習には繋がらない。だって自分と似たり寄ったりのレベルの人との会話に制限されるから学ぶことに限度がある。また、大学の本科には英語を始めとして色々な言語の学科があり、日本語学科だってあるけれど本科の学生が履修する場はやはり限定されていました。そんな中、点在する語学学習者を集合させた場所がこれ。
[138]ようこそ日本へその3
1年ぶりに帰国したら面白いポスターを見かけました。「パリ行くのやめた。凱旋門より雷門」という国内旅行を奨励する宣伝なんでしょうけれど、「うまい!」と思いました。凱旋門と雷門、さてその規模を考えると比べ物になるかなとも思いきや、日本の良さをもっと発見すべきとも感じ入りました。
外の世界に憧れるのは東西南北皆同じ。フランス人だって日本に憧れる。でも果たして私達は充分に日本の事を知ってる?説明出来る?現在のフランスで「フジヤマ、ゲイシャ」何て言う人はさすがにいませんが、ヌーヴェル・キィジーヌの発端となった懐石料理や江戸前寿司が平均的な毎日の食卓だと思っている人は少なくありません。カラオケが日本から来たものであると知らない人は多く、中国の老酒と日本酒はみーんな「サケ」で同じものだと思っています。