今年も同僚を伴って2週間程帰国した。外国人と一緒に帰国するのは面白くもあり疲れる。外国人は私達日本人を表現する時にすぐ「カメラでパチパチ何でも撮りたがる」と言うし、こちらで観る映画やドラマの中でもそこを強調する。でも私の同伴者達は日本に来るとパチパチ何でも撮りたがる。
日本人は比較的に順応性が高い国民だと思う。食事だって和食のみならず、中華や洋食はもとよりエスニックだってへっちゃら。旅が長くなると箸安めが欲しい、パリのオペラ座界隈でラーメン一杯なんてのもあるけれど、私の同伴者は箸安めが多すぎる。
折角久々に帰国しているのに毎日喫茶店でトーストやハンバーガー、魚は嫌いと朝から牛丼やラーメンだったり、悲しい。しかし、一緒にいて面白いと思う事は日本について改めて学習出来る事。それまで何とも思ってなかった事に気付かされた。何で日本は自転車が舗道を走っているの?自転車に乗っている人は通行人を平気で押し倒すの?失礼とかごめんなさいとか言わないの?と質問を受けた時にはっとした。
[054]ニースのクリスマス
カトリックの多いフランスではクリスマスは一家が揃ってお祝いをするという重要な日。それは日本の大晦日と元旦に通ずるものがあります。この日を挟んでフランスを旅行するならばやはり世界的に有名な観光地の方が華やかで良いかな、パリのシャンゼリゼ通りのイルミネーションにも惹かれたけど寒いのが苦手なので今年はニースを選択。当りでした。まずここは暖かい。常夏のハワイ、暖冬のフロリダとまでは行かないけれど気温も景色も冬の南カリフォルニアという感じ。あちらも地中海性気候だからかな。
クリスマスの日の朝、ホテルを出てプロムナード・ザングレという遊歩道へと向かった。途中、花市やオリーブ、魚介類などが売っている朝市が立っていた。祝日なのに仕事熱心というか観光客慣れしているというか、有難い。教会ではミサが行なわれ立ち寄ってみたけれど聖歌隊も素晴らしくクリスマスである事を実感。