先日パリ5区はモスクにあるハマムについて紹介しましたが、今回はハマムを機軸にここで過ごす半日をご紹介しましょう。まずハマムの女湯の日は土曜日です。
まずはモスクの中を見学しましょう。中には噴水を真ん中に美しい庭園があります。フランス式庭園、イギリス式庭園、中国風庭園、韓国風庭園、日本風庭園と庭園がいろいろあるこのパリには、アラベスク様式のイスラム風庭園もありので、庭園好きな方はここでお見逃し無く。ゆっくりと見学して、ちょっと一息ついて、だいたい40分から1時間を過ごすにはいいかもしれませんね。
その後はモスクの中にあるサロン・ド・テに行きましょう。入り口と更に中にはいるとパティオになっていて大きなパイ焼き皿のようなテーブルでイスラム風のお茶を頂きます。雰囲気を十分に楽しむためにも、やっぱりここは「アラビア風」と私は呼びたいですね。
お茶は甘いミントティー、残念ながらポットを高く上げて上からグラスに注ぐ本格的な作法ではなく、グラスに入ったものをポンとテーブルに置いてくれて2ユーロなんですが、まぁいいか。アラビア風お菓子も一緒に召し上がるなら、入り口のところで先に購入、テーブルで食べると注文時に言うとお皿に盛ってくれます。こちらも1個2ユーロ。
このお菓子はかなり甘いものと、粉を食べているようなぱさぱさ、甘味も控えめ、そして日本の「あます」のようなお菓子といろいろあります。ミントティーとお菓子と甘さのダブルパンチ。でも、パリにお菓子を勉強しに来た人、お菓子を食べに来た人、一度はチャレンジ。
お茶を楽しんだら、いざ、ハマムへ!ゴマ?ジュ(あかすり)やマッサージを受けるなら2時間以上は余裕を見たほうが良いです。どちらもかなり待たされます。私はここでサウナ、自分であかすりをした後に昼寝をするのが楽しみなんです。どこでも寝れる器用さに準じていつもいびきかいてグーグー寝てます、ヒンシュクも買っている事でしょう。
そしてここでのハイライトはやっぱり、ハマムの後のお食事。隣にレストランが併設されていて、かなり広く、雰囲気も内装もまるで千夜一夜の世界。ここでお勧めするのはTajineタジーヌと呼ばれる蒸し焼き料理。お肉と野菜やレモンの砂糖漬けやプルーヌをタジーヌという独特の調理器具で蒸し焼きするのですが、ハマム後の癒された身体には味が染み込む。疲れも取れてまた明日から頑張ろうという気にさせます。
夢路とみこ
[281]ハマムでリラックス
パリにあるモスクは宗教的な場所でもあるけれど、ハマム(トルコ式お風呂とあかすり)の人気もすごい。パリに住んでいるとアパルトマンにお風呂がある家なんてよっぽど家賃が高いか公団かのどちらかで、大抵の人は私のところと同じでシャワーのみ。たまに熱いお湯がたっぷりとした湯船で浸かりたい、リラックスしたいと思うけど、なかなかね。
で、意を決してハマムに行って見ることに。ここは一見日本の銭湯のような雰囲気。番台でお金を払ってロッカーで着替えて、湯船ではなく、スチーム風呂のようなところへ。あかすりとマッサージをお願いしたから、まずはこのスチーム風呂で新陳代謝を良くしてからあかすりへ。
ここで「黒い石鹸」と呼ばれるオリーブ油の香りがちょっとキツイ、ペースト状の石鹸をあかすり手袋に付けたお姉さんが、身体をごしごしやってくれる。でも、たいしたことない。日本の銭湯でのほうがかなり垢が出る。あかすりは10ユーロだけど、これなら次回は他の人みたいにマイ手袋と石鹸でやろうと思う。
その後はマッサージだけど、これが並ぶ。入館の時に予約を入れるのですが、コースは10分から30分まであるので、マッサージ師が何人いてもなかなか番が回ってこない。待っている間にまたスチーム風呂に行ったり、ごろ寝できる場所があるのでごろん、ごろんして。このごろんごろんする場所が、またエキゾチック。イスラム文化の美しいアラベスク模様かな、タイルも綺麗だけど、パリのそれとは違うタイプのステンドグラスも綺麗でした。
やっと1時間くらいして番が回って来て、やってもらった。いや?体がほぐれるわ、楽園。たった10分だけど居眠りしそう。ただ、気になったのは「気持ち良いでしょ、もっと長くやる?」と延長を持ち込まれたこと。ここでもし仏語が理解できずうんうん、言ってたらあとで追加料金がそうとうきそうなので要注意。
館内では水着、パレオ、下着と思い思いの格好で、日本のお風呂感覚でいた私は他のおばちゃんと同じで世界に「ひふみちゃん(一重、二重顎、三段腹)」を惜しげも無く披露。あったら良かったと思ったのはビーサン。気に入ったのはこの黒石鹸、ちょっと匂いと油っこいのが気になりますが、でも肌がつるつるになりました。敷地内の売店に小さな袋で1ユーロ、大きなポットの10ユーロを早速購入。
ハマムの料金についてはこちら
http://www.la-mosquee.com/