[091]味覚週間

フランスにはSemaine du gout味覚週間という感心する運動週間があります。これは米国から流れてきた食文化、ファーストフードやフィンガーフードの影響を受けて食事というものを軽視してきた最近のフランス人食生活に渇を入れようというものらしい。青少年の肥満体の増加は今やアメリカ並み。女性の社会進出によってお母さんがキッチンに立たなくなった。レンジでチンするものばかりが食卓に並ぶようになったと嘆いています。お母さんがキッチンに立たないのならお父さんが立てばよいと私は思うのですが。だって有名なシェフは男性が多いし、女性は感情に並があって味が一定じゃないから料理人向きじゃないと言うのだから。男性諸君、キッチンを君達に開放する、だから私に美味しいものを作って!

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[090]アルカッション

ボルドーから電車で南に50分ほど行くとアルカッションという湾岸の町があります。ジロンド入江にあるポワント・ド・グラーヴからバイヨンヌに続く長い海岸沿いをラ・コート・ダルジャン(銀色海岸)と呼びます。アルカッションはこの海岸沿いに出来たアルカッション湾の町。牡蠣の養殖が盛んな町です。
牡蠣と言えばこちらではノルマンディー産の細長いのやマレンヌと呼ばれる少し丸い形をした牡蠣は良く見かけるし、食べます。でもアルカッションの牡蠣は食べたことがないのでただその理由だけでこの町を訪問。感想は、ノルマンディーの高級リゾートをうーんと小さくした感じです。もっと庶民的というか中級リゾートというべきか。多分夏になるとフランス各地からフランス人が避暑に来るところで、アメリカ人や日本人がバスで押し寄せるようなそんな華やかなところではなさそう。
駅からCentre中心街と書いてある標識をみながらこじゃれた商店街やブラッスリーを抜けて行くこと15分、アルカッション湾に出ます。とても大きいので一見海のよう。たくさんのヨットが浮かんでいて頭にすぐ浮かんだのが森山良子の「この広い野原いっぱい」という名曲の歌詞の一節。「この広い海いっぱい咲く船を。。。。」のあの部分。あの歌を大声で歌いたくなる気分にさせるくらいにその歌詞どうりの光景が目の前に両眼に入りきれないくらい広がります。

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