ギリシアの女性文化大臣が以前ルーブルを皮肉って「フランスはそろそろ所蔵物をそれぞれの持ち主に返してもらいたいものですね」だったかな、そんな事を言ってたのを覚えています。確かに。。。。早く返した方がいいんじゃない、ここは広すぎて、展示物が多すぎて空飛ぶカーペットがないと一日では全部は見切れない。でも、旅行者は1日だってここで過ごす時間もない人が多いから「どこでもドア」的な見学を数時間でしなければなりませんのよ!
この巨大美術館を攻略するにはどこから入るかが後の時間配分に大きく影響します。写真的にはやっぱりピラミッドの入り口。でもここが一番並ぶ。その次はリヴォリ通りのカルーセル口、ショッピング好きの人が一緒の時はここは危ない。素敵なお店が続くので入り口まで徒歩1,2分が1時間以上かかりますよ。比較的空いているのは、見つけ難いからじゃないかと思うのが、ライオン門。ライオンは確かにあるけど場所が分かり難い。
ここはカルーセル門まで行き、門を正面にとって左手にあるルーブルの翼の方へゆくと狛犬のようなライオンが2対いるから分かりますが、でも、いつもメトロの出口に近い、というかメトロに直結しているカルーセル口を使用。買い物の虫がうずくのでここを歩くときはいつも薄目にして見ないように、まっすぐ入り口だけを見るようにして。その他ここの入り口のメリットは、すぐ側が観光局なのでその他の観光情報は集めやすいし、それにすぐ側にはフードコートがありちょっとしたセルフのレストラン街です。ルーブルの中のレストランが満席なら選択肢の多いこのフードコートを利用してからルーブルに戻る。スターバックスやその他の軽食カフェもこの入り口から入るとあるので人との待ち合わせにはかなり便利です。
ピラミッドの入り口はかなり並びますが、カルーセル口はそうでもないみたい。入り口に辿り着く前に入館券の自動販売機があるのでそこで混雑を解除する、合理的ですね。でも毎月第一日曜日は国立美術館はすべて無料なので、この日に差し掛かるような事があれば入り口は問わずに込むので相当の覚悟を。また、付近にあるオランジュリーはいつも混むのでやっぱりミュゼパスの効果が発揮できるでしょう。このパスは美術館か観光局のみで販売しているのとムーラン・ルージュなどのディナーショーなどの予約も観光局はやってくれるのでこれが側というのは便利極まりないですね。
夢路とみこ
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ここは美術館ですからね、実際には走るのは厳禁ですが、気持ち的には疾走しないと見切れないところです。世界的に人気のある美術館ですから観光客は曜日や時間に関係なく押し寄せる。前売り券のミュゼパスを持っていても待たされる、当日券狙いだと入館するまえにもう疲れきってしまいます。
私が提案するこの美術館疾走見学コースは、まず入館したら日本語マップを貰い、見たい展示物のあるところに印をつけてそれを探すように見学すること。そして一気に5階に上がりここからスタート。5階行きの一気エスカレーターは真正面奥にあります。でもその前に右側にあるオペラ座の模型を見るのをお忘れなく、素晴らしい模型ですから。
5階のここには日本人が大好きな印象派、後期印象派の作品が並ぶ。昇りエスカレーターはルノワールのある39番の付近に出るので、39から31まで見て、屋外テラスからパリの概観を一望しながら39まで戻る。これでルノワール、ドガ、ロートレック、ゴッホ、モネ、セザンヌ、シスレーとお馴染みの面々の作品は制覇出来ます。
昇ってきたエレベーターの地点に戻るので、今度は42から49まで行きましょう。ここにはルソー、ゴーギャン、追加のロートレックとドガがあります。下りエレベーターは46の部屋の近くなのでそこから2階へ降りましょう。
2階は3つの回廊になっていて、リール・テラスとセーヌ・テラスとロダンテラス。これらのテラスには彫刻がたくさん。エレベーターはリールテラス側に付くので、まずはここでマイヨールと動物の模写が有名なポンポンの作品を、そしてロダンテラスでロダンを見て、セーヌテラスへ行くこのぐるり一週コースから始めてみては。
セーヌテラスはロダンとその愛人で知られるカミ-ユ・クローデルの作品が並びます。私達日本人の好むアール・ヌーボーはセーヌテラス側の61から66までです。ギマールやガレ、ガウディの作品が見れます。日本でこれはガラス工芸品が有名ですが、ここでは主に家具や調度品でのそれが見れます。巨大なものですから中々日本での公開はないのでここぞとばかしこの芸術ファンは楽しめるはず。
1階は正面右がリール、左がセーヌと2つのギャラリー。リールの1,2,13でアングル、ドラクロワ、ドガ、セーヌの4~7、ドーミエ、コロ、マネ、ミレーを見ればばっちり。建築に興味のあるひとは25と27でヴイオレとライトの2大建築家は外せないはず。
夢路とみこ
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