仏語でMange Tout(マンジュ・トゥ)とは全部食べれる。という名前のさやえんどうのようなお豆のこと。ディジョンのRue Monge、モンジュ通りにこの言葉をもじったバーがあります。店の名は、Mange Tout(マンジェ・トゥ)ならずのMonge Tout(モンジェ・トゥ)。
この店はバーだから様々なメニューというのはありません。店内は常連のおやじが集まって井戸端会議をやっているから女性の一人旅ではちょっと入り難い気もしますが、そこは勇気を振り絞って堂々と入ってください。
毎日ランチタイムから閉店時間までPlat du Jour(プラ・ド・ジュール、本日の1品)が食べられます。7.50ユーロで1/4dlのワイン付き。有名なワイン産地、ここブルゴーニュにいるのに料金が安いせいか南仏の安いワインが出ます。ワインは正直なところあまり美味しくありません。むしろビールの方が美味しそうなのが幾つかあり、Bier d’Abbey(ビエール・ダベイ、修道院のビール)でも注文した方が賢明かも。
この値段だし、このワインだからあんまり美味しい物が出ないのでは?と最初は私も不安に思っていました。ところがどっこい、さすが美食の都ディジョン、私をそう簡単には裏切らない。日本でもフランスでも常連オヤジがたむろする店は安くて美味い。
[046]ニームの休日 その3
ニームには高級ホテルよりも安価ホテルの方が多いのか後者を良く見かけました。南仏はディジョンに比べ物価が安いけど私が宿泊した2つ星は立地条件も施設もほぼ満足なのに料金はディジョンのそれより半額ぐらい。古代競技場の前にあり徒歩の散策にも食事するにも便利なオテル・リステリア。唯一の不満はお風呂が小さい事。私のアパルトマンにはシャワーしかないのでホテルでお風呂に入ることをとても楽しみにしているのに。
ホテルの裏にあるマルシェ広場には女の一人旅でも気軽に入れるブラッスリーが数軒あり。大人社会が確立されているこのフランスで女ひとりレストランで食事するのは至難の業。こちらも躊躇いますが、レストラン側も躊躇ってる。でもブラッスリーならレストランと違い2人席も多いし、ノン・ストップで定食があるから助かる。この広場にあるLe Petit Nimois ル・プチ・ニモワで食べたカスレ・ド・ラ・メールは単純で自分でも作れそうだったけれどそのアイディアと味に感心しました。