荷物も多かったし時間もなかったので、市内循環バスで行けると観光局で聞いたけど「国立自動車博物館」へはタクシー利用、15分位で行きました。館内には 400台以上の車、クルマ、くるま、『ブーブー』。見学するために電気自動車までが走っていました。ここまで来るとすごい?
クラシックカーあり、スポーツカーあり、スーパーカーもありました。レーシングカーコレクションの中にはホンダの『ムゲン』という車もあったぞ。染色博物館同様にオーディオガイドを片手に見学するのですが、言葉が分らなくてもへっちゃら、へっちゃら、視覚に訴える博物館ですから。
私は免許証どころかハンドルだって一度しか握った事のないくらい車には全く興味がありません。かつて住んでいたテキサスだって10段変速のサイクリング車で4年を過ごし、今住むディジョンだってプジョー製中古ママチャリで爆走する毎日です。仕事でこの博物館を半ば「イヤイヤ」で訪れたのですが、館内一周を終える頃には「すごい、すごい」の言葉が止まりませんでした。
[035]アルザス地方 ミュルーズ その1
アルザス地方にあるMulhouseという町がミュルーズと発音するとは全く知らず、駅で「マルハウス、マルハウス」と連呼し切符を買おうとする私を不可思議な顔で駅員が見た。「マダム、どこへ行きたいのか書いて下さい」と言うのでMulhouseと書いたらニヤニヤながら「ミュルーズですよ」と教えられた。3年もフランスに住んでいて恥ずかしい。
牧歌的な地方、フランシュ・コンテとドイツに挟まれた工業都市であり、アルザス地方の玄関とでも呼びましょうか、ここまで来ると切妻と木骨建築でバルコニーが花で埋もれる家屋が目立ちます。アルザス語でミュルーズとは水車小屋を意味するらしく昔はたくさんあったのでしょうが、19世紀の産業革命の恩恵を受け育った町らしくかなりリッチな様子が伺えます。
駅にはロッカーがなく観光局で尋ねてもテロ事件を警戒してどこにも設置してないと言う。もっともらしいとは思うものの、半日観光なんて言わず荷物を解いて 1泊してこの町に観光収益を落してと言いたいのかなとも思いました。駅構内にはレンタルサイクル屋があるのでチャリでミュルーズ巡りも楽しいかもしれません。