[014]パリ4区・その1

パリ4区へ行くならばカルナヴァレ美術館とカフェ・デ・ロージエに寄ることをお勧めします。美術館は常設展が無料、特別展は有料です。
前回私がここを訪ねた時の特別展は「マルセル・プルーストの失われた世界」がテーマでした。近代的な肖像画から始まり、ファッション誌のように当時の貴婦人のドレス姿にはうっとりさせられました。常設展の方はフランス革命に関する資料がたくさんあるので、漫画と宝塚の「ベルサイユの薔薇」でしっかりフランス革命史を学んだ昔を思い出しました。この美術館は学芸員不足らしく一部の展示室の公開は午前中のみです。
午前中公開展示室の中に「ナポレオン3世のアパルトマン」があります。私はここに来るまでナポレオン・ボナパルト以外にナポレオンがいるとは全く知りませんでした。この3世さん、ボナパルトの甥に当り、現在の美しいパリの基礎を築いたエラーい人のようです。

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[011]パリ18区・その1

映画「アメリー」の撮影場所がモンマルトルのどの階段かは覚えていませんがその丘に続く階段は何ヶ所かにあるようです。モンマルトルとは「殉教者の丘」という意味らしいです。フランスにキリスト教迫害があった頃、多くの信者がここに連れて来られて処刑されたという事からそういう名前がついているようです。聖人ドニ伝説でドニが首を跳ねられた場所もこのモンマルトルらしいです。跳ねられたそれを抱えてたどり着き殉死したのが現在のサンドニとか。
19、20世紀初期は貧乏芸術家がここに住み、売れ出したら高級住宅地であるモンパルナスに南下するのがステイタスだったよう。しかし、今やこのモンマルトルも立派な高級住宅地。アパルトマンの外観がとても美しく、モンマルトルバスで車内散歩もおつなもの。
そんな所だから安くて美味しいリーズナブルなレストランを見つけるのも一苦労。サクレクール付近は観光客相手の店が多く高くて味もイマイチ。だから私はモンマルトルの階段そばにある店「オー・ピエ・デュ・サクレクール」をお勧めします。

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