海外で頭に来るのは外国人と見たら押しつけがましいサービスをするギャルソンがいる事。日本と違ってサービスが無料奉仕でないこの国では米国の様な笑顔一杯のフレンドリーさをさほど見かける事はなく、注文を取りに来るのや注文の品が届くのが遅いのはしょっちゅう。日本と違って席に着いたらお水が出る事はないから水は注文しなければなりません。私は水の注文対応で良い店のバロメーターとしています。
外国は水が美味しくない、汚い、だからミネラルウォーターを飲むと言うのは全くの嘘とは言い難いですが、こちらの人が平日にビストロやブラッスリーで定食メニューを食べるのにミネラルウォーターを別途料金で注文している人は多くありません。大半は水道水をお願いしています。もちろん水道水だから無料。ちょっと良いレストランなら浄水機を使っているから水道水でも美味しい。
サービスの良い店は注文しなくても食事と一緒に水道水を持って来ます。大抵の場合、食事と一緒に何を飲むか聞かれます。現地の人でも昼間からワインはちょっと、又はランチ代を節約している人はそのまま水道水、carafe d’eauを注文。ミネラルはお好み次第で注文しています。
[049]マルサネー村のロゼワイン
ブルゴーニュ大公の街、ディジョンからバスで南に下る事20分くらいでフランス有数の高級ワインを産み出す銘醸街道の入り口、マルサネー村に着きます。この街道はこの先、ロマネ・コンティやクロ・ド・ヴージョなどの高級赤ワイン、ムルソー、シャサーーニュ・モンラッシェなどの高級白ワインの村へと続きますが、マルサネー村を除いてこの街道沿いのゼワインでAOCを持っている村はありません。
フランスのロゼワインと言うとすぐ浮かぶのがアンジュ地方のロゼ・ダンジューか南仏のロゼ。どちらも軽めだからあまり食事に合わせてという事よりもガブ飲みするのが合っている気がします。でも南仏のあの湿気、フランスでもせみがいるのはプロヴァンス地方だけです。夏に行くとせみの鳴き声がうるさく、日本の夏を感じさせます。また同じ位に汗をかきます。だから良く冷えたプロヴァンスのロゼをきゅっと飲むと本当にすっきり爽快になります。あの爽快さは多分日本で男の人がビールジョッキでぐあーとビールを飲み、プハーと言うのに通ずるものがあると思います。