[050]チップの話 払う側の言い分

海外で頭に来るのは外国人と見たら押しつけがましいサービスをするギャルソンがいる事。日本と違ってサービスが無料奉仕でないこの国では米国の様な笑顔一杯のフレンドリーさをさほど見かける事はなく、注文を取りに来るのや注文の品が届くのが遅いのはしょっちゅう。日本と違って席に着いたらお水が出る事はないから水は注文しなければなりません。私は水の注文対応で良い店のバロメーターとしています。
外国は水が美味しくない、汚い、だからミネラルウォーターを飲むと言うのは全くの嘘とは言い難いですが、こちらの人が平日にビストロやブラッスリーで定食メニューを食べるのにミネラルウォーターを別途料金で注文している人は多くありません。大半は水道水をお願いしています。もちろん水道水だから無料。ちょっと良いレストランなら浄水機を使っているから水道水でも美味しい。
サービスの良い店は注文しなくても食事と一緒に水道水を持って来ます。大抵の場合、食事と一緒に何を飲むか聞かれます。現地の人でも昼間からワインはちょっと、又はランチ代を節約している人はそのまま水道水、carafe d’eauを注文。ミネラルはお好み次第で注文しています。


フランスでは料金の中にサービス料込みですが、給料そのものが安いギャルソンの仕事はチップに頼る事が多く、また売り上げも彼らの給料に何らかの差を付くとか。レシートに担当ギャルソンの名前が書いてある所もあるのでしつこい位に頑張る人もいます。こちらのホテル業に詳しい日本人に聞いたら、お客が carafe d’eauと注文したらそれは厳守されなければならない、有料のミネラルを押しつけるのは違法だそうです。とにかく紙に書いても相手を納得させよう。
観光客の多い都市ならこの様な店は多いし、また日本人と見ると金払いが良いからちょっと押しつければ有料のミネラルでもおとなしく飲むと思っているギャルソンもる。でも高級レストランではやはりここはスマートにミネラルを注文したいものです。
でもギャルソンのサービスが悪くてもチップを全く置かないという厳しい処罰は勘弁して下さいね。これは慣習でありマナーです。チップも彼らの重要な収入源です。目安はカフェでコーヒー一杯が飲める位で良いでしょう。カフェでコーヒーを注文した程度ならばチップは不要だと思いますが、私は食事の際はやはり一応に1Eくらいを置きます。サービスに大満足したときは色を付けても平均的にはこの位です。
夢路とみこ
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