ディジョンに住んでいたころ日曜日の朝にカフェで朝食を取るのが好きでよく出かけました。住んでいたのは駅から市街地とは反対の運河の方だったので、家の周りで日曜日にやっているカフェはなく、いつも駅前のカフェ「オウ・ビューロー」か、ギョーム門の側のカフェ、「コンコルド」か、リュード広場の「ムーランナヴァン」だった。
この2年半の間に「オウ・ビューロー」はオーナー・チェンジがあったようで「オウ・タヴェルヌ」になったけど、それでも、去年11月にここへ来たときは日曜日の朝、8時には店内でコーヒーが飲めたのに、今は開店9時からと。それはこの店に限らず、私が好きだったほかの店も同様で、「ムーランナヴァン」に至っては、オーナーチェンジによる店内内装の変化、メニューの変化、そして日曜日は完全にお休み、というのはかすかなショック。週末くらいしか、それにたまにしか来れないディジョンなのに、日曜日の朝、あの広場でバッカスの像を眺めながら朝食が取れないなんて。
しかし、ここでがっかりしてはいけません。この広場から更に大公宮殿に向かい、リベルテ通りをそのまま歩いて行くと、この宮殿の前にるリベラシオン広場の一角にブラッスリーの「レ・グラン・デュック」があり、ここなら8時頃に行っても開いてます。昔ながらのギャルソンの制服を来たおじちゃまウェイターがいて、これからの季節テラスで朝食を取るのはここ良いですよ。
朝食セットはフランス風が7ユーロ前後、英国風が9ユーロ前後。何が違うかというと、フランス風はバゲットにジャム、バター、オレンジジュース、お好みのホットドリンクで、英国風にはハムエッグがついてくる。別途払いだけれどもここのクロワッサンは1ユーロで、パリの倍近い大きさ。ホテルの朝食のクロワッサンは冷凍ものをチンしているものが多いので、朝食はカフェとクロワッサンだけで良いという人はここまで出てくる価値あり。ランチも安くて手軽で美味しいです。
店内の内装にはステンドグラスで描かれたブルゴーニュの4大大公の絵が。この部分だけでも「ここは、ブルゴーニュの首都ディジョンなんだ」という感じがいいですね。日曜日ですが、付近の「おやじ」たちも出勤していて「おやじカフェ」の雰囲気も漂わせていました。
詳細はこちらにて
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/51014523.html
夢路とみこ
[307]ディジョンのワインバー(1)
ポルト・ギョームという凱旋門のそばにあるこのホテルはかつて由緒あるお宅が独立経営していたホテルで、今はチェーン系、3つ星のホテル。室内は古き良き時代のヨーロッパを感じさせるけど、それぞれの部屋の内装が異なっているのでお部屋の比べっこが大好きで、ちょっとでも違うとむくれる日本人団体観光客には向かないと聞く。その代わり、ヨーロピアンアンティークを求めて旅する観光客やちょっとバジェット旅行のカップルには人気があるようです。
またこのホテルの中のレストランはシックだし、日本語メニューもある、そして料金はお手ごろだから観光客も多く立ち寄るのも頷ける。しかし、私のお目当てはこのレストランではない~。この店が美味しいことはディジョン時代に何度もビジネスディナーで使ったから知っている、しかし、私の目当てはこのレストランの下にあるワインバー。
まずホテルの入り口でレストランかフロントの人に「下のワインバーに行くよ」と声を掛けましょう。下のカウンターには誰もいないのでだまって降りてゆくといつまでたってもオーダーすら取りに来てくれません。カーブなのでアコースティックが良いのとグラスで作った照明がやわらかい光でロマンチック。
ちょっと気になったのは、ここも最近のディジョンの傾向か、パリのどっかのバーのような内装。90分もTGVに乗ってレピュブリックとかバスティーユにありそうな店の雰囲気を味わうのはどうなんでしょう。ディジョンの人にはお洒落でしょうが、私にはもう見飽きた感じです。ワインリストを見るまでここがブルゴーニュかどうか疑いたくなります。
この店では分厚いワインリストにいろいろなワインをグラスで飲めるようになっているので、銘醸街道をグラスで横断するのは可能です、が、ブルゴーニュワインの基本をさらっと体験してみたいのであれば、セットメニューをお勧めします。このセットはグラスで3種類のワインにチーズとハムのセットが乗ったおつまみの皿1枚においしいパン、バターがついて来ます。料金は13、16、19ユーロとありワインのランクによってこの値段に差があります。ワインだけのセットメニューは3種類を10ユーロから。
詳細はこちらでどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/51003860.html
夢路とみこ