[020]ボージョレの帝王のワイン博物館

春になり銘醸街道も葡萄の新緑絨毯で埋め尽くされる様になりました。ワイナリー巡りには快適な季節です。ボーヌの大きなネゴシアンのカーブで試飲という手もありますが、これからの季節はやはり貸し自転車で銘醸街道をサイクリングしながらワインガイド本を片手に造り手のドアを叩きたいものです。
リッチにそしてエレガンスに溢れるワイナリー巡りと洒落てみるのなら、銘醸街道沿いのホテルに連泊して自転車で畑を見る、地元観光やショッピングというのはどうでしょう。そして夜はゆっくりと星空の下、テラスで郷土料理とワインを味わってみては。毎日長時間満員電車に押しつぶされ、片付けても片付けても増えるだけの仕事に追われる、頑張る自分へのほんの僅かなご褒美の贅沢。生きていて良かったと思わせる旅となるでしょう。
ディジョンからバスで30分、モレイ・サン・ドニにあるホテルレストラン、CASTEL DE TRES GIRARD(カステル・ド・トレ・ジラール)は自分への「ご褒美旅行」にぴったり。天蓋付のお姫様(王様でも可)ベッドで優雅な目覚めを迎え、窓を開けると目前に広がるのは一面の葡萄畑。気分は高級ワインのワイナリーオーナー。

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[019]大統領選と労働許可証

先日こちらでは大統領選挙がありました。結果はすでに日本でも報道されていますが、シラク圧勝でした。先月に予備選挙があり複数の候補者からシラクとル・ペンになった時、フランスの到る所でル・ペン反対デモがありました。もちろんディジョンのデモもすごかった。だから当然と言えば当然の結果ではあるのでしょうが。
でも、このル・ペンを支持する気には全くなれないけど、でも偉いと思う事があります。というのも大統領選に対する執念というか、根性というか。私が最初に彼を知ったのは1987年、その時も大統領候補としてのル・ペンです。当時、私はオート・サヴォア県にある私立大学の語学学校の学生でした。受講していた文明講座の時間に知りました。その時は彼が極右であるという事よりも彼の元妻が彼の政治信念に反発して某誌にヌードピンナップを出したという話しの方が私達学生の関心をそそりました。
あれから十数年、何度も予備選で振り落とされながらも粘ってここまで来たとは。大統領になる事を一筋に頑張ってきたという事は、思想には協賛できずとも関心はしています。彼を初めて見た1987年、私の専攻は国際関係学。政治家を夢見ていたわけではないけれどそれに近い筋のキャリア設計を計画。しかしル・ペンのような執念もなく、今は政治とは程遠い観光業にて幸せ。

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