サービス業に従事する者として自らが顧客となりその対価を受ける立場にたつ時、感動、反省及び非難と様々なことを学びます。特に問題に出くわすと「どっちが客か?客は神様ではないにしろ、対価に見合う扱いを受けるべきではないか」また、「安かろう、悪かろう」で諦めるべきかと悶々すること。
日本のサービス業に対する概念「お客様は神様」は消滅したと日本へ帰る度に思います。「神様扱い」というのは大袈裟だしちょっと緩和すべきだと思ったりもする。しかし、お客様と従業員は対等ではないという事を忘れてはいけないのでは?お客様はお金を払ってサービスを受ける、そのお金は私達の生活に直結している事を忘れてはいけないのでは?しかしお客様への過剰サービスも問題あり。従業員は補佐であり奴隷ではないのですから。過剰要求に対して無理である事を理解してもらう、あからさまに客の誤解である時それを冷静に対処し相手に気付かせるなどの努力が必要なのでは。
[149]銘醸街道城巡り(3)
ボルドーと比べてブルゴーニュの畑はねこの額のように狭いのが多い。その狭さたるもの私の個人事務所に匹敵する。違うのはその狭さでもあちらは世界中の注目を浴びて利益を生んでいるということ。ボルドーの畑はまるでアメリカ北部に見かけるジャガイモ畑のように広大でトラクターがガンガン走るイメージ、でもこちらは赤鼻のトナカイならず農家のおやじさんが狭い猫の額の中ををあくせく走る。その狭い額サイズの畑の中で更に何本目の木までうちの葡萄で、何本目からはお隣さんと分かれるというのは驚き以外にも何でもない。