仏語でぺシェミニヨン(Peche Mignon)という言葉があり、意味は罪なき悪癖、つまり道楽らしい。ホームステイしていた頃、好物の柿の種をマダムと分け合って食べた。ここには塩味のお菓子がなく、あってもポテトチップスや塩ピーなどのお酒のおつまみで塩味のお茶菓子がない。そのせいか、フランス人にはよく受ける、誰にあげても喜ばれるのが柿の種。これを食べるとき嬉しさに目を細めてマダムが発した言葉がこの「ぺシェミニヨン」なるもの。でもどこが罪と繋がるのかと尋ねてみたところ、おやつは太るからあまり食べちゃいけないけど、これは美味しいから悪い(つまり悪行)と分かっていてもついつい食べちゃう事がどうやらこのぺシェミニヨンに繋がるらしい。ふむふむ、そうか、では私のぺシェミニヨン、いや大罪はワインだ。