ブルゴーニュワインの本拠地ボーヌで最近BIOワイン、つまり有機栽培ワインのフェアーが開かれたのは最もらしく、かつ画期的だった事だったのかもしれない。
シャンパーニュ、ブルゴーニュそして言うまでもなくボルドーなどは大掛かりな市場開拓せずとも知名度は既に高く世界中の注目を浴びている。高級品でも文句なしによく売れる。だからそれらに競合するのではなく、高級、有名産地とは違った方向で新たな地位を確立しようとしているのかロワール地方と南仏がこの BIOワインに掛ける情熱は今や頭角を著しつつ南ブルゴーニュはソーヌ・エ・ロワール県やアルザス地方でもでも取り組み出したとか。
以前フランスに2年以上滞在し、このBIOワインの買い付け先を模索していた日本人夫婦と親しくしていた事があります。今は日本に帰り日本のワインファンにこのBIOワインを紹介すべくその基盤を固める準備中。この二人から私はBIOワインの洗礼を受けその奥深さを教えてもらった。
[037]アルザスワイン街道 その1
私がこのフランスでブルゴーニュ地方以外に住むならば、それは迷わずアルザス地方でしょう。ワインだけならボルドーが一番好きだけれど、ワイン、郷土料理、景色、暮らし易さのどれを取ってもブルゴーニュに匹敵する位に気に入っているのはやはりここアルザス地方。
国内でもこの地方のワイン単価は高いと感じます。だから毎晩の晩酌というよりもホームパーティに出す時の1本かなアルザスワインは。そんな中、この地方のワインを心行くまで堪能出来るのが毎年9月第一日曜日開催のサンティエールグルマンドです。アルザスワイン街道にあるシェールヴィラー村は人口2600人強なのにこの祭りには3500人以上の参加者が四方八方から来るという。来るのは国内だけでなく山を越えてスイスやドイツから団体が。
ブルゴーニュのバラードグルマンド同様にこのサンティエールグルマンド(私は勝手に味覚歩け歩け大会と名付けています。)は6キロの道程を1キロ毎に郷土料理とワインを堪能するというもの。ブルゴーニュのラドワセリニー村がブルゴーニュらしい田舎風景なのに対し、シェールヴィラー村もアルザスらしい田舎風景です。切妻と木骨家屋は漆喰の壁がピンクやブルーで塗られ村中至る所に花が咲き乱れています。とてもメルヘンチックな村です。