初めてフランスに来たのは1987年の9月、場所はアルプス地方オート・サヴォア県。私の住んだ寮の5階の部屋からは目の前にサレーヴ山というロッククライミングではちょっと名の知れた山が見えた。アルプスは私のフランス生活の出発点だからここに対する思いは特別。
17年ぶりにアルプス地方へ行った。行ったのはサヴォア県のサン=ソラン・ダルヴズというスキーリゾート。アルプス地方は世界的に有名なスキーリゾートが多いけど、夏場まで観光客を集客できる程に魅力があり設備が整った場所はやはり一部に限定されているような気がする。この村もそう。海抜1600キロ以上の高山で景観は良いのだが、冬季のスキーシーズンに合わせた設備はあるけれど、夏山を楽しませてくれる設備が少ないぞ!スイスなら夏山に合わせてハイキングコースもしっかりしてるしそれなりの観光客集客の努力してるよ。ここも頑張ってよ!!!!
[108]語学学習、継続は力なり
初めて渡仏したのは1987年の夏、大学の交換留学生に選出されて憧れのアルプスへ。仏留学中は勉強もしたけど良く遊んだ。お陰で9ヶ月の留学期間が終わる頃には一通りに仏語の読み書きが出来るようになった。しかし2000年の春、ディジョンに来たときは誰もが私は仏語学習未経験と思うぐらいに綺麗さっぱりと学んだはずの仏語はどこかへ。弊社の直属の上司は留学先の大学が発行した仏語研修上級クラス修了書を見て呆れてた。
一度覚えた語学でも母国語じゃないしそれで暮らしている訳でもないので失うのは当然。では外国に住んでそれを使いながら暮らせば上達するか、というとこれにも限界がある。私の周囲のフランス人が知性に富んだアカデミーフランセーズ(フランス学士院)の会員だらけならきっと未曾有に上達するでしょう。でも生活していて会う人も毎日の会話相手も様々。下品な人もいれば外国人の私でも指摘出来る簡単なミスをするフランス人もいる。
ここの人ほど自分の言語を愛する人種はこの世にいるのかな、と思う位にそれを大切にし愛情を持っている。そして外国人のミスを訂正するのが大好き。相手の事を配慮してそうする人もいれば、ただ単にそれで優越感を抱くアホもいるのがシャクに触る。特に後者は私たち外国人のミスを指摘するけれど自分たちの会話では平気で品のない言葉を使ったり、私たちの手本にもならないような下手な喋り方をする人もいます。つまり当てにならない。
言語の無法地帯にいるというのが現地生活だと私は思っています。だからそのウィルスから逃れ、外国人だって威厳のあるきちんとした会話が出来るんだぞというところを見せたいがためにも、また自分の年齢に合った喋り方、品位を身に付けるためにもやはり語学学習の継続は不可欠だと毎日思っています。日本語ならきちんと出来るのに外国語じゃ出来ないというのはありえないはず。発音はともかくとしても話し方と内容は幾らでも磨けるはず。語学力をつけるための準備として自分に合った辞書や参考書を見つけるのは黄金律。
情けない私のフランス語力を影ながら支えてくれている辞書と参考書をご紹介します。
小学館 ポケットプログレッシブ仏和・和仏辞典 IBSN4 -09-506061-1 2200円
白水社 実習フランス語教程 IBSN4 -560-00150-2 C3085 4000円
実習フランス語教程初級から中級まで
実習フランス語教程初級から中級まで 練習問題2000
特にポケット辞書は食品と医薬品を買いに行くときに不可欠。分からないまま買うととんでもないものを手にすることになる。ひき肉と犬の餌の肉を間違えて買った人は私ぐらいかしら。
夢路とみこ