フランス語でBar a Vin(バー・ア・ヴァン)はワインバー。つまりグラス1杯から気軽に色々な種類のワインが楽しめる店のこと。私のペースと量に合わせてしっかり飲んでくれる人と会うときはビストロへ行きボトルオーダー、一人の時はワインバーと使い分け。バー・ア・ヴァンはカウンターでも飲めるからバー、日本で言うところの「立ち呑み」ってやつ。日本に帰りホテルで荷物を解いて駆け込むのは東京なら「立ち喰い蕎麦」屋。大阪なら「立ち喰いうどん」屋。これはディジョンのワインバーでボーヌから北に向うワインを飲み、ボーヌのワインバーではボーヌから南に向うものを飲みたい。飲んでいる場所に近い畑のものを飲む事で頭の中で「葡萄栽培の1年」が走馬灯になるという私だけの変なこだわり。
[146]ちょっとジモティ
旅行先で地元住民、ジモティ体験をするならばやっぱり辞書片手に自分でお買い物をすること。この町の人がどんな物を買い、どんな物を飲み、どんな物を食べているのかを市場やスーパーで体験してみること。訪れた町にぐっと近親感が持てるようになります。日本では見かけない食材、日本ではもう流行おくれになっているような装飾品など驚きと爆笑の時間が持てます。
滞在期間が短い観光旅行でそれをするならばやはり宿泊先はキッチン付きのホテルにすべきかな。私も時々この手のホテルを利用しますが便利。私のような大食漢で大酒飲みは旅費の7割近くを食費が占める。だから滞在中にレストランなんかにばんばん行くとすぐ破産。なんせ行った先でその地のワインと名物食材を食べてみたいのが私。観光潰してもこれだけは必ずやって来る。
またレストランの場合、午後8時からじゃないと開いてない、一人で行くとあまり歓迎されない、予算やお腹の具合を考えてメイン一皿にグラスワイン1杯なんて注文だとちょっと嫌がられる所も少なくない。だから私は上記のようなホテルに宿泊し、市場やお惣菜屋で買った土地のものと土地のワイン、赤、白そしてそこのご名産チーズと時間をかけてゆっくりと味わう事を楽しみます。