最近ディジョンに面白いものが出来た。それはCafe Polyglotteカフェ・ポリグロット(マルチリンガルカフェ)。世界各国から留学生が集まる学園都市のディジョンに相応しく「外国語を話しながらお友達になりましょう」というもの。これはパリなどの大都市は既に盛んでそれが流れてきたというもの。私はこれを密かにバベルカフェと名付けています。
ここ、ディジョンにキャンパスを置くブルゴーニュ大学は昔から本科への留学生が多く、また大学の付属語学学校は各国の大学とも提携しているので様々な現役大学生がいます。キャンパスのはずれにある国際学生寮は外国人で溢れているけれどなかなかこれが語学学習には繋がらない。だって自分と似たり寄ったりのレベルの人との会話に制限されるから学ぶことに限度がある。また、大学の本科には英語を始めとして色々な言語の学科があり、日本語学科だってあるけれど本科の学生が履修する場はやはり限定されていました。そんな中、点在する語学学習者を集合させた場所がこれ。
[126]ディジョン海岸
2000年からセーヌ川沿いで始まったパリ・プラージュ(パリ海岸)を見て、河岸が一気にサン・トロペになってちょっと素敵!と思っていたら今年はこっちもディジョン・プラージュなるものを始めた。場所はキール湖。ディジョンの市長、聖職者、法律家でそしてあの名カクテル「キール」を考案したキール市長さんの立案で1964年に出来、今年の40周年を祝っての事らしい。
この湖、人口貯水池で長さ1500メートル、幅300メートル。フランスでもこんなに内陸部なのに運河があり市内に湖があるということはちょっとした感動。ここは結構水に縁のある所です。キール湖の傍にはセーヌ川の支流のウーシュ川が流れその隣はブルゴーニュ運河。運河はたいてい川の傍に敷かれています。河川が氾濫したり、旱魃にあったときに運河で水を調整するためだそうです。そしてそのブルゴーニュ運河、ディジョンを挟んで北は北海、南は地中海まで水路でフランスを横断しています。それを記念してディジョンの運河公園にはオベリスク(何でオベリスクなのか私には?ですが)が建っています。船をイギリスのネローボート位にすれば船でフランス一周も不可能ではありません。