ディジョンからパリに向け郊外行きバスTranscoで北上すること約90キロの約90分、片道17ユーロのシャティヨン・シュル・セーヌの町は毎年3月の第3週末にクレマン祭りを開催。ブルゴーニュ内外から観光客が押し寄せる。シャンパンはちょっと高いからクレマンをというのが狙いのようだ。
シャンパン製法で作られるこのスパークリングワインは私にとっては普段着のシャンパンみたいなもの。のどごしがスッカァーとして甘いケーキなんかと合わせるには最高といつも思う。ちょっとかしこまった御呼ばれに持って行っても喜ばれるし、これからの暑く渇きの激しい季節にはやっぱりこれが冷蔵庫に入ってないと落ち着かない。ので、どんな造り手が美味しいんだろうかと興味津々で出かけた。
[013]郷土料理・キール編
ブルゴーニュ名産の一つにクレーム・ド・カシスがあります。それを用いたカクテルにキールとキール・ロワイヤルがあります。前者は白ワインで後者はシャンパンで割ったものです。
ここから更に分れてキールでもキール・ド・ブルゴーニュとなると白ワインがアリゴテ種に限定されます。キール・クレマンとなるとシャンパンの代わりにスパークリングワインのクレマンが使われます。
キールはディジョン発祥のカクテルですが、今ではフランスのどこでも楽しめる位に一般的です。ですが、キール・ド・ブルゴーニュやキール・クレマンはブルゴーニュでもワインバーなどにならないとそこまで細かくなっていません。これに類似するものでキール・ド・アルザスとなるとアルザス産のリースリングなどで割っている様です。