国を問わず都会と言う所は土地代が高いせいか見掛け倒しのところが多くご飯を食べるのに一苦労。たまに都会に来たんだからとお洒落をして出かけ様にもこう当たり外れが多いとなると。。。。私が「この店やるじゃん!」と思う条件にもちろん食事の味は当然ながら、ワインの種類や珍しさもあるけれど、一番気になるのはお店の人のフレンドリーなもてなし具合とテーブルセッティング。
ルーブル美術館付近にある「ドーファン」というビストロは久々にパリで「この店やるじゃん」と感じた。年中無休と観光客を狙っての店の割りにはサービスが行き届いていると感じた。特にフォークの置き方。フォークの置き方、英国式は歯が表向きだけど正式なフランス式は伏せてある。フォークの歯を伏せると布製テーブルクロスが早く痛むから英国式にしている店は多く、また普通ビストロはテーブルクロスが紙製なのが一般的だけど、この店は布製のクロスにフォークの歯は伏せてあった。グラスも水とワイン用にそれぞれ目的に合った形のグラスがあった。些細な事なんだけど、こんな所にサービスが行き届いているとちょっと嬉しくなる。高級店じゃないからクリスタルグラスという訳には行かないけれどグラスの形がちょっと違うだけでもワインの香りや味わいが変わるからやっぱり嬉しい。
[160]ニュイ、春の訪れ
3月第3週目週末はニュイ・サンジョルジュのワインオークションがありこの小さな町に多くの観光客を呼ぶ。知名度は11月の「栄光の3日間」から比べるとまだまだで、規模もボーヌのそれから比べると控えめかな。でもボーヌ同様にここも土曜日には10キロのワインマラソンがある。秋のボーヌ、春のニュイと楽しみは尽きない。
私のお目当てはメゾン・ド・ヴァンで開催される有料試飲会。10ユーロの記念グラスを入場料代わりに買いさまざまな村と造り手のワインを飲み比べながら楽しむことが出来るこれをいつも楽しみにしてる。ボーヌだと試飲する場所がたくさんありすぎてあっちもこっちもと欲張り過ぎて途中酔いつぶれることも。
ディジョンからこの祭りへ行くならやっぱり郊外バスTRANSCOで。ニュイまで35分、片道3.40ユーロ。マルシェと呼ばれる屋内市場の前で下車すると市場の中では展示会や試飲試食の会場で賑やか。でもこれは後回しにして、市場の前を左に取りディジョン方面に道路沿いを進むと公園の入り口がある。園内では葡萄耕作や収穫のための大型トラクターの展示会場となっていて、それをずっと突き進むとやっとメゾンに到着。