[062]BIOフレンチ

フランス料理というとバターとクリームをたっぷり使ったノルマンディー風ソースやワインを凝縮させたブルゴーニュ風ソースととにかくリッチ。トマトや茄子などの夏野菜を中心に一見軽そうなプロヴァンス料理だってオリーブ油をふんだんに使うから結構な満腹感。フォンデューに代表されるチーズソースのサヴォアやフランシュ・コンテ風となると数ヶ月に1回で充分と思うくらいに伝統的でも郷土料理でもフランス料理はリッチ。
旅行となると自炊でない場合が多いのでいくら美味しいフランス料理でも外食が続くとやはり体にはシンドイ。慣れない食材とカルキの強いこちらの水で元気が無くなったら自然食のレストランに行ってみてはどうでしょう。最近のダイエットブームに乗ってディジョンにもこの手のレストランが2軒。
ダイエットや自然食に関心が無かったとしても旅の疲れで体力がなくなったらやっぱりこの手のレストランでの食事をお勧めします。軽いから胃に負担が掛からないし、無農薬(BiologiqueでBIO)だから体には優しいよ。農業国フランスでは無農薬の食品にBA叉はBIOというマークがついてその種類も多様な上、一般のスーパーでもお手軽に買えるのが良い。専門店まで出向くとお惣菜やワインまで揃ってるからすごい。BIOの醤油や味噌もあり。

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[061]オテル・パティキュリエール

我が町ディジョンはフランスの中でも良しに悪しきにも知られている町です。まずはマスタード、これを世に知らしめしたブルゴーニュ大公よりもこの薬味の方が有名かも。そしてオテル・パティキュリエールと呼ばれる一連の古い館。ファサードや壁に綴られるその彫刻や色取り取りのタイル屋根はこの町の特徴。その様子はまるでパリ16区パッシーを思わせます。しかし首都以外でこれだけの古い館が密集している所はフランスでも珍しくディジョンは建築面からしても多くの観光客を惹き付けます。
ブルゴーニュ大公家のお膝元にあった町だから昔から貴族が多く周囲に住みまた裁判所や政治家が住みました。オテル・パティキュリエールとはそんな人達の住居だったようです。これらの館の大半が中庭を持ちそこが見所なのですが、その殆どが私有地で大きな扉に閉ざされています。外観を眺めるだけ。でも毎年秋の国家遺産の日(9月中旬の週末)だけは一般人に解放され中に入る事が出来ます。でも一部の館は通常でも中庭まで見学可なのもあるのでそれはディジョンの観光局で問い合わせをして見て下さい。また大公宮殿の裏にある観光局の支局もまたオテル・パティキュリエールの中を使用。とても素敵なので必見。

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