[016]ようこそ日本へ その1

「ブルゴーニュ通信局」をいつもご愛読有難うございます。
さて1ヶ月強にもなってしまった同僚との帰国旅行からやっとディジョンに戻って来ました。日本どころか海外は初めてという外国人に日本案内をするという事は日本人としての自分を振り返る良い機会にもなりました。ワールドカップの恩恵でしょうか以前に比べて英語を始めとする外国語の表示が多くなり外国人でご年配夫婦の個人旅行者などを見かけたりしてちょっと驚きました。
本編から3回にかけて「外国人向け日本旅行」や仏旅行の準備に役立ちそうな情報をお伝えしたいと思います。そのご予定がある方ご参考にしてみて下さい。
今回の同僚を含めて私の知る限りでは外国人旅行者は「畳」と「布団」そして「肩まで漬かれる湯船のあるお風呂」に日本をイメージしているようです。でもそれは「高級和風旅館」「露天のある温泉」でなくてもOK。私の選択である「ホテル福田屋」と都内の「健康ランド」はいつも好評ですよ。
福田屋は渋谷駅に近く、とてもレトロな造りの和風旅館。もちろんお約束のものあり。お風呂だって家族風呂の大きなもの。都内観光名所にも横浜にも交通の便が良く、近くにはネットカフェもあるし、24時間営業の店も多く、またガイドブック掲載される日本の大都市そのものがあります。Japanese Inn Group加盟のここは外国人宿泊客がとても多いのです。

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[008]郷土料理・かえる編

この地方の郷土料理と言えばワインソースやワイン煮込み、その代表的なものがBoeuf Bourguignon(牛肉の赤ワイン煮)やCoq au Vin(雄鶏の赤ワイン煮)。白ワインソースの魚料理ならPouchoseがあります。これらはメインで、オードブルならやはりまずはエスカルゴ。これがこの地の名産の理由、カタツムリは葡萄の葉を餌にしているからです。同じ理由で蛙もブルゴーニュ郷土料理です。その昔は葡萄畑にエスカルゴや蛙がいてそれを取って料理していたようですが、都市化と化学肥料でそれらは減少またはサイズが小さくなり現在では東欧やギリシアからの輸入物にたよっているのが事実のようです。
ミッシュラン星付きや高級レストランであればブルゴーニュで飼育しているものが頂けるようですが、ビストロや一般家庭の食卓に昇るのはやはり輸入物。スーパーに売っているエスカルゴは殻に入っていてソースも埋め込んであります。ソースはハーブバターが通常なのですが、カシス産地のニュイサンジョルジュが近いこのディジョンではカシスバターのソースが埋っているものも売っています。味も形もサザエに似ているので醤油バターのソースを埋めこんだら和風になるかも。

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