朝起きたら「ロワゾー氏亡くなる」というニュースが飛びこんできた。
水の技法という料理を産み出してブルゴーニュの代表的な食材である蛙を使った料理で三つ星を掴んだコート・ドール県の星、ベルナール・ロワゾー氏に初めて会ったのは2000年1月でした。その調理法が日本人にとても人気がありファンも多いのでと某旅行会社の依頼で弊社のクルーズとロワゾーさんの料理、食材をテーマとしたツアーの企画が持ちあがりそのお願いに上がった時でした。
弊社の創立者がロワゾーさんのファンで30年近くも彼のレストランに通い故人とも親しいというのでその叔父様に連れられ初の三ツ星体験。打ち合わせはディレクターである夫人とその秘書の女性と私達4人のみ。食事のあと廊下で創立者の叔父様がガタイのがっしりしたまるで肉屋の店主みたいなオジサンと立ち話を始めた。ロワゾーさんご本人を一度も見た事もなく仏語もおぼつかなかったのでその人はお肉担当の人だろうとぐらいに思ってました。
[054]ニースのクリスマス
カトリックの多いフランスではクリスマスは一家が揃ってお祝いをするという重要な日。それは日本の大晦日と元旦に通ずるものがあります。この日を挟んでフランスを旅行するならばやはり世界的に有名な観光地の方が華やかで良いかな、パリのシャンゼリゼ通りのイルミネーションにも惹かれたけど寒いのが苦手なので今年はニースを選択。当りでした。まずここは暖かい。常夏のハワイ、暖冬のフロリダとまでは行かないけれど気温も景色も冬の南カリフォルニアという感じ。あちらも地中海性気候だからかな。
クリスマスの日の朝、ホテルを出てプロムナード・ザングレという遊歩道へと向かった。途中、花市やオリーブ、魚介類などが売っている朝市が立っていた。祝日なのに仕事熱心というか観光客慣れしているというか、有難い。教会ではミサが行なわれ立ち寄ってみたけれど聖歌隊も素晴らしくクリスマスである事を実感。