ブルゴーニュ地方第二の都市マコンはソーヌ川に掛かる美しい石橋のライトアップがとてもロマンチックで絵葉書でも良く紹介されている所です。実はこの橋、第二次世界大戦の時にドイツ軍に破壊されたのを後に復元したものです。この橋の先はレジスタンス活動の盛んな町、リヨン。パリのレジスタンスとリヨンの活動家達の往来には欠かせない大事な橋であり、またこの橋を渡って多くのユダヤ人や共産主義者がアルプスを経由してスイスに逃れたとも聞いています。それ故に格好の爆撃対象に選ばれたのでしょうが。前の会社の船はソーヌ川を良くクルーズしていたのでマコンで停泊する夜はこのロマンチックな橋の光景にうっとりとしたものです。そして市内にある観光名所で中世に建設されたMaison deBoisという美しい建物の下にあるカフェへお客様が寝静まった後、クルー達とともに「一杯ひっかけ」に行ったものです。
[182]パレ・ル・モニアル
週末の小旅行に出かけた。土曜日の午後ディジョン発12時26分の列車に乗る。途中Monchanin(モンシャナン)でローカル線に乗り換え目的地 Paray le Monial(パレ・ル・モニアル)には午後2時38分に到着。ここは巡礼街道のひとつで駅からBasilique(聖堂)を目指して行けば徒歩15分位のところで、側には観光局もある。観光局では有料(1ユーロ)で9時から7時まで荷物を預かってくれる。貸し自転車もあるから夕方まで教会巡りとサントル運河沿いの散歩が楽しめる。
町中は巡礼街道とあってか儀式用品の店が多く、その中でも目を引くのが修道士の手工業品の店。一風なんじゃこりゃと思ったのが枕とマトリューシュカ。カトリックとこの2点がどうしても結びつかないのですが。またこの町はチョコレート屋が目立つ。チョコレートはペシェミニヨン(罪なき罪)だからか。宗教儀式にパンは不可欠なのに、町のパン屋のパンはぱさぱさして美味しくない。田舎だから味が洗練されてないのか、でも田舎だから小麦が新鮮なはずなのに。