今年初めの添乗を終えた。この後もシーズン上がりの10月までたくさん添乗予定があり忙しくなるから有給休暇を早めに消化するように言われてたので下船後そのまま帰社せずにのんびりとブルターニュ旅行なんぞを楽しんだ。木曜日にディジョンに戻り、金曜日の朝出勤したら社内の雰囲気がおかしい。午前9時始業開始時間、社長が皆に重要な発表があるから集まれと言う。
「会社を売った。皆と一緒に後2年で迎えるはずの40周年を祝えないのが残念だ。弊社は今日から米系の会社になります。じゃあ皆、元気で」と挨拶。その後すぐ社長はかばんを取って消えた。この間僅か15分。1時間後に来た米国人の経営陣たちは挨拶がてらリストラを勧告。米系になった以上、会社は戦場、彼らは捕虜を取らない上に生き残るためには手段を問わない。
新社長は新しい経営方針を語りながらSARA(サラ)という言葉を残した。SはShock(打撃)、AはAngry(激怒)、Rは Resistance(拒否)、AはAcceptance(容認)この4ステップを経なければ新しいチームワークは生まれないと。
[120]カンペール発日帰りの旅
ブルターニュ旅行の起点の一つにカンペールを選ぶのは賢い選択と思う。秘境、ケルト文化宝庫なのはブレストを起点に海岸沿へ。でも、可愛い田舎町を訪れたいのならやっぱりカンペールの方がよかんぺーるでしょう。
まずカンペール駅前から出発する郊外行きバスは豊富。ゴーギャンを始めとするポンタ・ヴァン派と呼ばれる芸術運動の舞台、ポンタ・ヴァンへのバスは Concarneauコンカルノーという港町で乗り換えして行きますが、この港町が素敵。バスから降りたら早速潮の香りと漁船が目の前に広がり、気分は演歌。南仏エイグ・モルトよりも小規模な城壁に囲まれた観光地です。月から土曜までなら駅発8時30分のバスに乗ると9時に到着、(日、祭日は別時間)ここから乗り次のポンタ・ヴェン行きは12時30分だからゆっくりと城壁内のお土産店を見たり、城壁を登れば港が一望出来てこれまた素晴らしい。ここには MOFのチョコレート職人の店があったり、カンペール焼きも充実。魚釣りが好きな人のためにはMusee de Pecher、漁師博物館もあります。