[133]バッハからバッカスまで

ジュヴレイ・シャンベルタンで開催されるこの音楽祭「バッハからバッカスまで」は今年で19回目、毎年9月の初旬に行われます。これはジュヴレイ・シャンベルタンを中心に付近のワイナリー村郡、ブロション、クーシェー、シャンボール・ミュジニーなどで一斉にワインの試飲会や音楽祭をします。タイトルにバッハがあるからクラシックのみかと思うと、いやいや、私が行ったのはジャズでした。場所はカーブだから音響効果抜群。アコーディオンでジャズを演奏するなんて何てフレンチなんだと思いきや、いやいやこれが聞かせる。
この音楽祭のプログラムは多様。クラッシックはもちろんのこと、ジャズあり、モンマルトルの酒場シャンソンありと興味はつきません。私のジャズコンサートは残念ながらワインが出ませんでした。シャブリ村から来た演奏者のジャズマン達は「ここでワインを出すとそっちに気が取られて私達の音楽聞いてくれないから出さない」なんてジョークを飛ばしてたけれど、私はジュヴレイ・シャンベルタンを片手に聞きたかった。もちろんワインを飲みながら聞くコンサートもあるし、コンサートの後にワイン専門家による試飲会やワイナリー見学付きもある。だから値段も10ユーロから40ユーロまでと様々。

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[132]二つの河岸祭り

終戦60周年を迎えフランスとドイツの関係が益々溶解して来つつあるようです。50周年の際にコール首相はDデー(仏ではJデー)式典の招待を拒否したようですが、シュローダー首相は来て名演説もして行った。その勢いなのか民間レベルでも仏独友好行事が増加しつつあるのは結構なこと。
この春より10月10日まで二国の国境となるライン川を挟んでストラスブールとドイツのケール側と二つの河岸で花や木々を用いて壮大なスケールのテーマパーク開催中。吊橋を渡ればすぐドイツ。ドイツは森の国と言われるだけあって展示場など到る所に木がたっぷりと使われています。木目が目に優しく、木こりの国って感じ。ドイツ人って木こりのようにごついし。。。。フランスはラテン、芸術の国らしく花壇や庭園に本領発揮というところ。
敷地内にはそれぞれの郷土料理を楽しめる店があり、ビールもドイツとアルザスと橋を経て味比べに行ってみては。またそれぞれの河岸にはバトームーシュがありミニ遊覧を楽しみながら対岸に行くことも可能です。ピクニックをしたいひとのためにベンチも芝生も充分。お弁当は持参、ワインやビールは場内でというのも良いかも知れない。子供も大人も、団体でも一人でも楽しめる、機能的ながらもデザイン性の高いヨーロッパの景観設計を学べる学習パークでもありました。
このパークは朝から夜までやっていて1日から3日券まであります。コンサートもあり、フランス側には庭園デザイナーによるユニークな発想の庭園がおもしろい。

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