カトリックの多いフランスではクリスマスは一家が揃ってお祝いをするという重要な日。それは日本の大晦日と元旦に通ずるものがあります。この日を挟んでフランスを旅行するならばやはり世界的に有名な観光地の方が華やかで良いかな、パリのシャンゼリゼ通りのイルミネーションにも惹かれたけど寒いのが苦手なので今年はニースを選択。当りでした。まずここは暖かい。常夏のハワイ、暖冬のフロリダとまでは行かないけれど気温も景色も冬の南カリフォルニアという感じ。あちらも地中海性気候だからかな。
クリスマスの日の朝、ホテルを出てプロムナード・ザングレという遊歩道へと向かった。途中、花市やオリーブ、魚介類などが売っている朝市が立っていた。祝日なのに仕事熱心というか観光客慣れしているというか、有難い。教会ではミサが行なわれ立ち寄ってみたけれど聖歌隊も素晴らしくクリスマスである事を実感。
[053]コート・ダジュール
南仏というところは3つのルートに分けると面白い旅ができると思いました。一つ目はピーター・メイルの世界が広がるプロヴァンスルート、2つ目はカルカッソンヌの月と異端カタリ派の歴史を巡るランドックルート、そして三つ目はイギリス人だって避寒して来るほどの暖かい紺碧海岸、コート・ダジュールルート。
コート・ダジュールルートを旅するのならニースかカンヌを起点にすると効率の良い旅が出きると思います。ニースはとても大きな町なのでホテルは駅前よりも市街中心街に取り、郊外行きバスをフル活用すれば海岸沿いの観光地はだいたいカバー出来ます。鷲ノ巣村の数々にもやはりバス利用が便利。車窓からの風景はため息が出るほどに美しく建ち並ぶ高級住宅の数々にはうっとり、でもあんな岸壁のところにたてられるのもここには地震もなければ津波もないから崩壊の危険にさらされてないからでしょう。