ヴァンダンジュが終わり本格的にワインの季節になるとくいしいんぼうの私は落ち着いて仕事が出来なくなります。観光業という仕事柄、年中ガイドブックを読み、観光資料を検討しているのですが、この季節となると食べ物関係のお祭りや観光情報が目立ちお腹がグーグーです。
10月の第3週目の週末は掲題の祭りがあり既に2回ほど行きましたが美味しい、楽しい、そしてお勉強にもなりました。今年は残念ながら船の仕事があり見送りましたが。この祭りはボーヌにある観光学校が地元のパン屋、そしてフランス各地のチーズ、ワイン生産者の協力を得て開催されます。パンとチーズとワインというシンプルですがとても内容の濃いお祭りです。
10ユーロでワイングラスを入場券替わりに買います。ワインを試飲しながらチーズやパンを試食して巡回するのですがとにかく数が多くて全部まわると酔ってしまいます。生産者の方々は販売もそうですが何よりも自分の所のワインやチーズを紹介したいらしく熱っぽく生産の苦労話をしてくれたりと積極的です。私もこの祭りで何十種類ものチーズやワインを味わいました。
[020]ボージョレの帝王のワイン博物館
春になり銘醸街道も葡萄の新緑絨毯で埋め尽くされる様になりました。ワイナリー巡りには快適な季節です。ボーヌの大きなネゴシアンのカーブで試飲という手もありますが、これからの季節はやはり貸し自転車で銘醸街道をサイクリングしながらワインガイド本を片手に造り手のドアを叩きたいものです。
リッチにそしてエレガンスに溢れるワイナリー巡りと洒落てみるのなら、銘醸街道沿いのホテルに連泊して自転車で畑を見る、地元観光やショッピングというのはどうでしょう。そして夜はゆっくりと星空の下、テラスで郷土料理とワインを味わってみては。毎日長時間満員電車に押しつぶされ、片付けても片付けても増えるだけの仕事に追われる、頑張る自分へのほんの僅かなご褒美の贅沢。生きていて良かったと思わせる旅となるでしょう。
ディジョンからバスで30分、モレイ・サン・ドニにあるホテルレストラン、CASTEL DE TRES GIRARD(カステル・ド・トレ・ジラール)は自分への「ご褒美旅行」にぴったり。天蓋付のお姫様(王様でも可)ベッドで優雅な目覚めを迎え、窓を開けると目前に広がるのは一面の葡萄畑。気分は高級ワインのワイナリーオーナー。