最近再びアルザス地方に行く機会がありました。この地方はクリスマスマーケットが有名だから冬に行くところと思われがちですが、いやいや、夏だって楽しい、美味しい地方です。
夏のアルザス地方、郷土料理を楽しむのなら私はこう行く。食前酒はCremant D’Alsace(クレマン・ダルザス)これはシャンパンと同じ製法で作った発泡性ワイン、ピノ・ブラン種で出来ていてシャンパンやクレマン・ド・ブルゴーニュよりもややほのかに甘い感じがします。
発泡酒がどうも、というのなら同種の普通のワインはどうかしら。ブルゴーニュでは黒葡萄のピノ・ノワールで美味しい赤ワインですが、白葡萄のピノ・ブランのワインはアリゴテ同様に軽くちょっとワインをというのにはお誂え向きです。この地方以外ではピノ・ブランをグラスで飲める店はあまりないのでこの機会にどうぞ。
この地方の郷土料理、シュークルートやベックオフは冬の料理。食べるだけで汗だくになりそう。やっぱりここはさくっと、Coq au Riesling(コック・オウ・リースリング=雄鶏の白ワイン煮)と行きませんか。リースリングはドイツワイン品種としても有名だけど、甘口ワインの「リープフラウミルヒ=聖母の乳」や「マドンナ」で知られるけど、アルザスのリースリングは甘さ控えめのややドライ。ブルゴーニュではコック・オウ・ヴァンと言い赤ワインで煮込みますが、こちらは白ワイン。クリーミーなソースがこの地方のパンとこのうえなくマッチする。
[087]2003年度サンティエール報告
毎年,毎年同じワイン祭りに行くのを同僚はもちろんのこと、周囲の日本人の知り合い達にも飽きられて来た位に私のサンティエールグルマンド通いは今年も続いた。場所はアルザス、それもコルマール付近だから車で行けばこのディジョンから2時間もあれば行けるのですが免許どころか車の運転を知らない私は4時間半かけて列車でぐるりとフランシュ・コンテ地方を回ってアルザス地方へと入る。
アルザスは私の大好きな地方。ブルゴーニュの次に好き。もしいつかこのブルゴーニュを追い出されたらアルザスへ逃げようという思惑もあり、その下調べにワイン祭りを利用していることもあり。毎年参加しているサンティエールでもいつも何か新しい発見がある。それも美味しさの発見。去年はピノ・ブラン種で作ったワインにすっかり魅了されました。今年の私が熱くなったのはリースリングで作ったクレマン。