ドゴール空港からパリリヨン駅まで来た貴方はTGVの出発時間までぶらりぶらりとお散歩ですか?ちょっとリッチに過ごすならやっぱりアガサクリスティーのミステリー小説のタイトルにもなったレストラン「トラン・ブルー(ブルートレイン)」。
駅構内の2階にありますよ。最近ではリュック・ベンソン監督作「ニキータ」で激しい銃撃戦のシーンの舞台がここでしたよね。このレストランでディナーとなるときちんと正装しなければならないし、ランチだって予約が必要です。でも朝7時からやっている朝食は予約なしでも入れます。優雅なモーニングを味わいたい方は「トラン・ブルー」でどうぞ。
美食はブルゴーニュに着くまで我慢、でもお腹がすいたという方はTGV内にあるブッフェでどうぞ。イギリス風サンドイッチ(三角サンド)はパックものですが結構いけますよ。TGVのブッフェを担当するワゴンリーという会社が車内グルメに力を入れ出したようです。宣伝も以前よりずっと美味しそうな写真を起用しているし味もまんざらじゃない。パリリヨン駅?ディジョン駅までの90分、TGVのブッフェの味を楽しむのも旅の醍醐味?
日本の場合、地方都市だって駅前には「駅前商店街」なんかあってかなり賑やかなのですが、フランスの場合、駅から市の中心地に行くまでちょっと歩く事がよくあります。それでもディジョン駅は地方都市の駅だから少しは活気があります。
[000]ブルゴーニュ通信局スタート
30代に入ってから「このままで良いのかな、いつ解雇されるか分らない派遣の仕事をしながら悶々と暮らしていいのかな」と思っていました。旅行もグルメもワインも大好き、行きたいのはフランス、でも、いつどうやって。。。と考えにふけながら4年たったある日、某英字新聞の「ビジネスインターン募集」の記事を目にしてから7ヶ月後、到着したのがここフランスはブルゴーニュ地方。派遣先がディジョンにある企業と言われ早速フランスのガイドブックを数冊購入。
ディジョンってどんな町だろう、どんな生活が始まるのだろうとわくわく期待してページをめくったら、どのガイドもディジョンは1,2ページ、ブルゴーニュ全体でも10ページにも満たない。しかし来てみたら、ここはロマネコンティやクロ・ド・ヴージョなどの高級ワインの畑が並ぶ銘醸街道がすぐ側で、名物はマスタードだけじゃございません。ブルゴーニュは大自然とその恵みがもたらすグルメの数々、そしてそれを世界に広めるミッシュラン星つきシェフから地元の人でいつも賑わうビストロなどが幾つもある魅力溢れる地方です。