[053]コート・ダジュール

南仏というところは3つのルートに分けると面白い旅ができると思いました。一つ目はピーター・メイルの世界が広がるプロヴァンスルート、2つ目はカルカッソンヌの月と異端カタリ派の歴史を巡るランドックルート、そして三つ目はイギリス人だって避寒して来るほどの暖かい紺碧海岸、コート・ダジュールルート。
コート・ダジュールルートを旅するのならニースかカンヌを起点にすると効率の良い旅が出きると思います。ニースはとても大きな町なのでホテルは駅前よりも市街中心街に取り、郊外行きバスをフル活用すれば海岸沿いの観光地はだいたいカバー出来ます。鷲ノ巣村の数々にもやはりバス利用が便利。車窓からの風景はため息が出るほどに美しく建ち並ぶ高級住宅の数々にはうっとり、でもあんな岸壁のところにたてられるのもここには地震もなければ津波もないから崩壊の危険にさらされてないからでしょう。

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[051]バーランチのすすめ

仏語でMange Tout(マンジュ・トゥ)とは全部食べれる。という名前のさやえんどうのようなお豆のこと。ディジョンのRue Monge、モンジュ通りにこの言葉をもじったバーがあります。店の名は、Mange Tout(マンジェ・トゥ)ならずのMonge Tout(モンジェ・トゥ)。
この店はバーだから様々なメニューというのはありません。店内は常連のおやじが集まって井戸端会議をやっているから女性の一人旅ではちょっと入り難い気もしますが、そこは勇気を振り絞って堂々と入ってください。
毎日ランチタイムから閉店時間までPlat du Jour(プラ・ド・ジュール、本日の1品)が食べられます。7.50ユーロで1/4dlのワイン付き。有名なワイン産地、ここブルゴーニュにいるのに料金が安いせいか南仏の安いワインが出ます。ワインは正直なところあまり美味しくありません。むしろビールの方が美味しそうなのが幾つかあり、Bier d’Abbey(ビエール・ダベイ、修道院のビール)でも注文した方が賢明かも。
この値段だし、このワインだからあんまり美味しい物が出ないのでは?と最初は私も不安に思っていました。ところがどっこい、さすが美食の都ディジョン、私をそう簡単には裏切らない。日本でもフランスでも常連オヤジがたむろする店は安くて美味い。

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