[125]ディジョンに夏が来た!

この町に夏の訪れを感じさせてくれるのはEstivade(エスティヴァード)と呼ばれる一連の夏祭り。毎年6月下旬から3週間近く続きます。この間は市内に散在する公園や広場で無料のコンサートや民族踊りなどのイベントが毎晩のように繰り広げられます。この時期になると私のスケジュール表も毎晩のコンサートはしご予定で真っ黒。今年はディジョン・プラージュもあり(9月3日まで)一層華やかな気がします。これに先駆けてか、5月下旬にやっとPuits de Moses「モーゼの井戸」の改修作業が終わり一般公開が再開。2000年にここに来たときからずっと作業中でいつになったらこれは終わるのかとやきもきしてたけど、すっかり綺麗になり彫刻ファンを魅了しています。
イベント会場となるのは大公宮殿の中庭やその前に広がるリベラシオン広場を始め市内に散在する庭園や公園などなど。以前にもこのメルマガで紹介した、我が家の傍にあるアルキュビューズ庭園もそう。ディジョンの凱旋門、ギョーム門近くのダルシー公園でのコンサートも良い。駅から徒歩15分位で行けるカリエ・バキン公園はイベントがなくても行きたい公園のひとつ。夏は結婚式が多くお式の後の記念写真撮影場所として人気のスポットはアルキュビュースとこの公園。散歩していると良くどちらの場所でもウエディングドレスをまとった花嫁さんと出くわすことが多い。この公園の中にはミニミニ動物園みたいなものがあり、私が気に入っているのは毛だらけの白い牛と星占いの雄羊坐のマークそのものの角を持った羊、それも黒い羊。こんなもの日本では見たことがない。

“[125]ディジョンに夏が来た!” の続きを読む

[117]レンヌの見処、味処

ブルターニュは秘境らしい、でもそれは多分、大西洋に面したフィニステールの方を意味するのでしょう。そんなことも知らず「秘境、秘境」と日本の屋久島みたいなものを頭に描いてレンヌに来たからちょっとがっくり。到着したのはディジョンよりもはるか都会でメトロと市内バスが網羅する学園都市がそこに。ここは観光で来るよりも留学などの長期滞在の方が合っている気がした。長く住めば住むほどその良さがにじみ出るような味わいのある町のような気がした。
市内にレンヌ大学がありキャンパスが2つ、日本からの留学生も多いと聞く。1967年レンヌと仙台市が姉妹都市提携しているというのが理由なのかもね。キャンパスの近くに2週間から滞在可の家具付アパートがあるのもさすが学園都市らしい。また市内にはレンタル自転車があって短期の語学留学でも快適なジモティ暮らしが出来そう。
町中には運河が流れ船もちらほらと係留していています。フランスはガリア時代にローマ軍が物資運輸のために運河の基礎を作りそこから都市が繁栄したと聞いていますが、現代にも残るそれを見るたびにこの国の偉大な歴史を感じます。
観光スポット代表のタボール庭園はバラ園が有名らしいけどバラの開花の季節以外はただの広い庭。今の季節はチューリップが綺麗でした。横浜で毎年開催されるチューリップ祭りの方が種類いっぱいあるかな、とも思いきや。でも散歩には格好の庭園ですし、昼寝にはもってこいでした。

“[117]レンヌの見処、味処” の続きを読む