[135]パリの運河クルーズ

私は運河クルーズが大好き。運河は潮流がないので船に乗っても静かに漂うように進むから。座っているだけで景色が動いてくれるから。ワイングラスを片手に観光が出来るから。運河は幅が狭いので横を別の船が通っても殆ど揺れないから。沈没しそうになったらデッキからすぐに陸上に飛び乗れるから。運河沿いにはサイクリングロードがあって自転車でも徒歩でも船に並んで進めるから、と運河クルーズの魅力を語りだしたらワインについて語るのと同じで話が尽きません。
パリはどんな風に観光手段を選んでも楽しい。オープンエアの2階建てバスも良い。市内循環バスも捨てたもんじゃない。狭いモンマルトルの路地を「そこどけ、そこどけ」というように疾走するプチトランだって気に入っている。セーヌ川にまるで東名高速道路のような渋滞を招いているバトームーシュやバトータクシーだってパリをあらゆる角度から見せてくれる。でも、そんな中でもやっぱり私のお気に入り観光手段はサン・マルタン運河のクルーズ。

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[116]サンデーブランチ(1)

フランスはカトリックの国だから日曜日は安息日で基本的には教会へ行き、その後は家族や親しい人と一緒にお洒落して外食ということがあります。日曜だと選択肢が少なく定食の価格もやや高くなるというのもありますが、せっかくの日曜日だものサンドイッチよりちょっとお洒落なランチを楽しむのも旅行の醍醐味なのでは?
ディジョンにあるノートルダム教会傍にあるカフェレストラン「メゾン・ミリエール」は歴史的建造物に指定されているので格好のお写真スポット。すぐ傍にはこの町のシンボル、シュエット(幸福のふくろう)がありますので左手でふくろうの頭をなでなでして下さい。無事な帰国と幸せを約束してくれます。ふくろうは知恵の神とも言われます。知恵の欲しい人は他の観光客に混じって行列になろうとなでなではお約束。
90年には映画「シラノ・ド・ベルジュラック」がここで撮影されたことがお店のガラス窓に掲示されるポスターが示します。この店は1階がカフェとお洒落な小物のブティークで2階がちょっとカントリーな雰囲気が素敵なレストラン。壁にはディジョンを題材に描いた物が幾つか掲げてあるのにこの町への愛情を感じます。
ランチはア・ラ・カルトもありますが、私が注文した日曜日の定食(Menu)は16ユーロ。平日の定食ならももっと安い。1階の喫茶室は格好のアフタヌーンティーの場所。

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