ブルゴーニュ南部のワイン産地が元気いいぞ!ボーヌから南にボージョレに向かうまで続くコート・ド・ボーヌやコート・シャロレーズ、マコンは美味しいワインを造るけれどどうしてもボーヌまでの著名ワイナリーに押されていまいち知名度がそれ程ではないという印象を受けます。近年は新世界と呼ばれる南米や東欧、豪州や米国の安価で美味しいワインの影に追いやられている感じさえも。しかし、この地区の造り手が立ち上がった。
最近のフランスはとにかく「トレッキングブーム」らしく森だけでなく葡萄畑の中も歩く団体を良く見かけます。数年前に船の事故で足を悪くした私もジョギングの代わりにトレッキングにはまっています。葡萄をつまみ食いしながら歩きます。ボーヌから南に20キロ程の所にあるノーレイ村では毎年開催している Cep au Verre「葡萄の苗木からグラスまで」という夏祭りの一環に試飲トレッキングを今年から入れだした。定員は80名、第一回目の参加者は76名というから結構なものでした。参加費は僅か10ユーロ。
[125]ディジョンに夏が来た!
この町に夏の訪れを感じさせてくれるのはEstivade(エスティヴァード)と呼ばれる一連の夏祭り。毎年6月下旬から3週間近く続きます。この間は市内に散在する公園や広場で無料のコンサートや民族踊りなどのイベントが毎晩のように繰り広げられます。この時期になると私のスケジュール表も毎晩のコンサートはしご予定で真っ黒。今年はディジョン・プラージュもあり(9月3日まで)一層華やかな気がします。これに先駆けてか、5月下旬にやっとPuits de Moses「モーゼの井戸」の改修作業が終わり一般公開が再開。2000年にここに来たときからずっと作業中でいつになったらこれは終わるのかとやきもきしてたけど、すっかり綺麗になり彫刻ファンを魅了しています。
イベント会場となるのは大公宮殿の中庭やその前に広がるリベラシオン広場を始め市内に散在する庭園や公園などなど。以前にもこのメルマガで紹介した、我が家の傍にあるアルキュビューズ庭園もそう。ディジョンの凱旋門、ギョーム門近くのダルシー公園でのコンサートも良い。駅から徒歩15分位で行けるカリエ・バキン公園はイベントがなくても行きたい公園のひとつ。夏は結婚式が多くお式の後の記念写真撮影場所として人気のスポットはアルキュビュースとこの公園。散歩していると良くどちらの場所でもウエディングドレスをまとった花嫁さんと出くわすことが多い。この公園の中にはミニミニ動物園みたいなものがあり、私が気に入っているのは毛だらけの白い牛と星占いの雄羊坐のマークそのものの角を持った羊、それも黒い羊。こんなもの日本では見たことがない。