[167]観光ワイナリーの魅力

ブルゴーニュはワイン産地として知られているからカーブ巡りを旅行のテーマにする方も多いかと思います。ここはディジョン、ニュイ、ボーヌ間をバスでも電車でも行ける。これらの町を起点にすれば幾つもカーブ巡りが楽しめる。ワイン雑誌や本で見るようなカーブが多いからワイン好きにはたまらないのも分かる。しかし、ワイナリーが全て観光客歓迎とは言い難し。
同じ観光客でも隣国のスイスやドイツから来る人たちは車で来て何ケースも買ってくれるから歓迎。カーブで樽からスポイトで特級クラスのワインをちょっと試飲させても元が取れるから全然平気。撮りたいだけカーブの写真を撮り、飲みたいだけ試飲して「荷物になるから。。。。」と1本も買わずに去って行く観光客がいるから「一般はお断り」とするカーブがあり、5,6名の団体でカーブ見学を申し込むと電話口で「買ってくれそうな人いるの?」と大胆に本音を言うカーブもあったりします。

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[164]銘醸街道カーブ巡り(3)

シャロン・シュル・ソーヌからマコン方面に抜けて行く街道はコート・シャロネーズ地区と呼ばれる丘陵地帯に広がるワイン産地です。無農薬ワインへの取り組みやワインと観光産業を融合させた企画などでは定評あり。この地区内の村、ジヴリーで試飲会があったので出かけてみました。シャロンからは10キロなのでタクシーなら10分位(片道18ユーロ)、バスでも約20分程度(95セント)。
村はとても小さく一回りしても多分1,2時間もあったら十分でしょう。しかしこの村の魅力は村の入り口にある門やシャチホコもどきの噴水を始めとして古い建築物が現代生活にマッチしていること。試飲会と言ってもボーヌご近所の造り手が集まって「オラのワイン飲んで見てくれや!」みたいな和気藹々の、まるで井戸端会議の延長のような気さくさ、私も4ユーロの記念グラスを買ってあっちふらふら、こっちふらふら。
ジヴリー村は毎年6月下旬から7月上旬にミュージ・カーブ(蔵コン)の開催で有名。ワインを飲みながらクラシックやフラメンコ、ジプシー音楽コンサートを始め、醸造専門家の話を聞きながらぶらぶら歩きやブレス鶏の試食会などなど。

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