[005]数え年
いまどき数え年で年齢をいう人はいないでしょう。高年齢のおじいちゃんおばあちゃんくらいでしょうか。でも、この数え年は簡単で便利だったりする。
生まれたばかりの赤ちゃんは1歳である。そして、新年を迎える度に年を取る。つまり、12月31日に生まれた赤ちゃんは元旦には2歳だ。お正月は国民全員が年を取る日というなんともめでたい日ということ。いかにも日本的だ。
数え年は数えかたが簡単である。したがって万人に受け入れられ長年にわたって慣わしとなった。いまでも厄年や長寿を祝う行司は数え年で行う。ただし還暦は数えでいうと61歳になる。
昭和25年に年齢法が施行された。以降年齢を言い表わす方法は満年齢に統一される。その結果、現在では満年齢がごく普通のものとなっている。