[060a]親はあてにならへん

2018年10月14日

お受験に勝ちぬくには子供の学力もさることながら、藁へもすがる気持ちで神仏にその思いを託す親御さんも多いのではないでしょうか?

こと学力向上に関してはTVCM(島田紳助:進研ゼミ)のとおり親はあてになりませんから、塾や家庭教師に頼ったほうがベスト。しかしながら、神仏への1万円のお賽銭は効力があるのかどうか?非常に興味深い問題であります。

「お賽銭」とは、元々祈願成就のお礼参りの際に、「報賽(ほうさい)」として神仏に奉った金銭のことをいいます。それが次第に、参拝のときに奉る幣帛(へいはく=神さまに奉献する物)の代わりとしての金銭を奉るようになりました。要するに「お賽銭」とは供え物の一種なのです。金銭が流通する以前は、米を神前に撒いたり、あるいは洗米を紙に包んで奉っていたようです。

元々は祈願成就の感謝の気持ちを表すものですから、大きな成就には感謝を込めて大きな金額をお賽銭とするのは当然の成り行きでしょう。

しかし、祈願する時に金額が大きいからといって必ずしも成就するとは限りません。神様は金額には無頓着です。また契約ではありませんから必ずしも願いを聞いてくれるとは限らないでしょう。要は真摯な気持ちで参拝し、心から願う気持ちで祈願すればよろしい。金額にかかわらず神様は願いを聞いてくれる事でしょう。

ちなみに、お賽銭の相場はやっぱり100円が一番多く、中には「ご縁」の語呂から5円という人も結構いるようです。1万円のお賽銭はヤッパリ勇気が要るでしょうね!