[114]境界
自分の土地と隣の土地の境界にまつわるトラブルはものすごく多いらしい。特に先祖代々からの土地はその先祖同士で決めた取決めもあったりして、相続の時に問題になることがある。たとえば屋根がはみ出していたり、境界がはみ出ているのを黙認していたり。法律は原則として、所有者同士の話し合いによる取決めを重要視している。つまり当人同士で決めなさいということ。
境界を認識していながら、これを取り壊し或いは無効とする行為は法律で禁止されている。樹木が境界として植樹されている例はたくさんあるが、大きくなりすぎたという理由で伐採すると刑法に触れます。(境界損壊罪)
また、はみ出ているという理由で、石垣などを無断で撤去することも違法です。よくある話ですが、柿ノ木の枝がこちらにはみ出ているからといって、その実を採ると窃盗罪になります。しかし、隣地の竹やぶに起因する自分の土地に生えてきた筍は獲っても違法になりません。
隣人とのトラブルはなるべく避けたいもの。境界をあやふやにしておくといつかは必ずトラブルのためになります。次の休日にでもじっくり自宅の境界線を確かめてみてはいかがでしょうか。